ドズル公国の秘密

 先日、実に面白い電波を受信考察を思いついたので一つ披露しようと思う。
 今回の哀れな毒電波の生贄考察の対象は「ファイアーエムブレム 聖戦の系譜」に登場するドズル公国である。彼の世界で過去に起こった聖戦において神から力を授かった聖戦士の一人、斧戦士のネールを始祖とする国である。その家風は尚武を以って良しとし、旗下にある斧騎士団グラオリッターは打撃力だけなら6公国随一であると考えて差し支えないだろう。
 さて、そんなドズル公国についての考察だが、彼の公国に伝わる神器の名前を覚えているだろうか―――――そう、『スワンチカ』である。攻撃力こそ高いものの、重量が神器中最大の斧……近年の作品でこそ斧の立場は見直され、一番最近の作品である蒼炎の軌跡では『主人公以外の剣使いは全員雑魚』と言った極端な減少が起こっているが、FC&SFC時代の斧は剣には弱いわ、槍には強いはずなのに武器重量の問題から打ち負けるわで最悪な代物だった……
 まぁ、そんなヘタレな部分は問題ではなく重要なのはその名前である。『スワンチカ』……まぁ『スワスティカ』でも構わないのだが……この言葉の意味、皆さんはご存知だろうか。


 鉤十字、である……いわゆる逆卍、国家社会主義ドイツ労働者党(だけと言うわけでもないが)のシンボルマーク。今現在、ドイツ国内では法律で禁止されているアレなマーク。ユダヤな人たちに見せると怒り狂うステキな悪役印。ドイツ第三帝国の象徴である……


 まぁ『ユグドラル大陸にナチスは進出していたんだよ!!』(なんだってー!?)とか『ドズル公国はナチスだったんだよ!!』(なんだってー!?)とかやってもいいのだが、もう少し真面目に考察してみよう。既に真面目ではないとも思うが。
 普通、武器の銘というのはその由来或いは形状の特徴からとられることが多い。日本で言うなら物陰に隠れた茶坊主をそれごと圧し切った信長の愛刀『圧切』や、穂先に止まった蜻蛉が真っ二つになった本多忠勝の『蜻蛉切』。切っ先が七つに枝分かれしている神器『七支刀』、柄が十握(握り拳=人差し指から小指までの長さ×10)あったと言われる『十握剣』等がある。
 『スワンチカ』の場合前者・後者のどちらに当てはまるか原作では明らかにされていないが、私は後者であると考えた。つまりはこういうことである。


 『スワンチカは鉤十字の形をした投げ斧……つまりはでっかい卍手裏剣である』


 こうなると『ネールの一族は筋肉隆々な忍者だったんだよ!!』(なんだってー!?)とか思いつきそうな気もするが、そこまで広げる気は無い。と言うか、このネタにつけるオチも思いついていなかったりするorz