イエス・キリストは……(世界史系ジョーク集まとめサイト)

第二次大戦下のドイツ。 

ある町のカトリック教会にナチ党の役人がやってくると、司祭にこう 
告げた。 

「この度、ドイツ国民すべてが党への忠誠心を忘れないように、あら 
ゆる公共の場所で総統ヒトラーと国家元帥ゲーリングの肖像を掲げる 
こととなった。その法令に従い、この教会の礼拝堂にもお二人の肖像 
を掲げるように」 

その次の日曜になって、教区の信者が教会に礼拝にやってくると、あ 
ろうことかキリストの磔刑像の両側にヒトラーゲーリングの肖像画 
が掲げられているではないか。あまりの事に信者達は言葉もなかった 
が、先日命令を告げに来た役人だけは司祭が命令に従ったことに満足 
して意気揚揚と帰っていった。 

そこに現れた司祭は、役人が帰っていくのを見送ると説教壇に上がっ 
て、呆然の呈を示したままの信者達に向かって厳かに説教を始めた。 

「今日は皆さんに、主イエス・キリストの最後のときのお話をいたし 
ましょう。茨の冠を戴き、十字架を背負い、ゴルゴダの丘まで登って 
きた主イエス・キリストは、2人の強盗と共に磔に…」 

 強盗とは失礼な、せめて自己中心的独裁者とモルヒネ中毒者ぐらいにしとけ。