思い出の作品達 第三十回 「ハイドライド3」

ハイドライド3

ハイドライド3




 中盤で投げたゲームではあるが、それなりに楽しんだ記憶があったりもする。
 尤も、最初のうちは『プレイ開始→とりあえずセーブ→敵を倒せない→経験値も金が貯まらない→と言うか、セーブすら出来ない→最初に戻る』といった生産性の欠片も無い事を繰り返していたが、半キャラずらしを会得してからは無意味に草原中のモンスターを狩ってみたりしていたような。
 
 さて本作は、かつてドラゴンスレイヤーシリーズと並び称されたARPGの名作、ハイドライドシリーズの最終作。時間の概念やそれに付随する食事・睡眠の必要性、重さの概念やそれによる装備重量・運搬重量限界(超えると動きが鈍くなる)の設定、体当たり方式が主流だった時期に武器を振って攻撃するアクション要素の追加(まぁこれは「ゼルダの伝説」の影響か)など、後のRPGに大きく影響を与えただろうっぽい作品。
 ただ、基本的には当時のARPGらしく、最初の感想でも触れたが『半キャラずらし』が出来ないとどうしようも無かったりする、特に序盤とか。後、微妙にマイナーな前作から導入された善悪の概念が本作でも存在し、善いモンスターを殺したら即座に物価は高くなり、悪いモンスターを倒しまくって善寄りにしなければクリア不可能になるという仕様となっている。具体的に言えば心(善悪のパラメータを表すステータス)が65?無ければ一部のイベントスイッチが反応しなくなっており、悪のモンスターを一匹倒せば0.1上昇するが善のモンスターを倒してしまうと40減少する凶悪仕様となっていたりする。まぁ、善のモンスターは自分から襲い掛かってこないので無視すれば良いだけなのだが、狭い場所とかで無意識に殴ってしまったり、他のモンスターと取り違えて倒してしまったりするミスが多発したりするので、以外に厳しい仕様と言えるかもしれない……デメリットしかない仕様は魅力的じゃないなぁ。Ultimaとかならカルマ下げてでも悪行する意味が存在するんだけど。