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エヴォリミット 「ライターの本領発揮な名作」

エヴォリミット 初回限定版 限定突破パック

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 「あやかしびと」「Bullet Butlers」、そして前二作のクロスオーバーなファンディスクである「クロノベルト」において、某TRPGをアイデアソースに伝奇活劇を描いてきたライター・東出祐一郎氏脚本による新作。近未来の火星を舞台にした『超人的少年少女学園都市バトルADV』、デビュー作から氏の作品を追い続けている身としては正に待ちに待った一品と断言して過言では無い……相変わらず延期したのはご愛嬌というところだろうかw(流石に今回はニトロプラス(「あやかしびと」は「塵骸魔京」、「Bullet Butlers」は「続・殺戮のジャンゴ 〜地獄の賞金首〜」と同日発売)とぶつかりようは無かったけれども)
 『パッチ』という未知の物質により『人間』の枠を超えた超常的能力を振るえるようになった火星開拓団の一角、学園都市『フォーサイス』。そこで目覚める記憶喪失の主人公・不知火義一。100年前に全滅した筈の初代火星開拓者集団『災厄の猿達(カラミティ・モンキーズ)』の生き残りである彼は、立場を同じくする少女一条雫と共に100年前に何が起こったかを、自分達以外の『災厄の猿達』の行方を追って100年後の世界へ適応していく。しかし、彼らを待ち受けていたものは人類を絶滅させるべく襲撃を繰り返す異形の機械兵団『バルバロイ』とそれを率いる五人の『災厄』だった。
 超常の力を得て機械に襲われ続けるが故に機械の力を捨てた人類と、人類に越えるべき試練を与えんが為に人へ襲い来る災厄。自分達が失った記憶を取り戻した果てに待っている真実とは一体何なのか。人としての歩みを、進化をテーマにボーイ・ミーツ・ガールな少年漫画的王道物語が繰り広げられる。
 
 いやぁ、相変わらず『ダブルクロス』(TRPG)に影響を受けた設定周りを元に古典的SFを髣髴とさせる世界観、そしてお馬鹿で熱血な主人公と一癖も二癖もあるというか癖しかねぇじゃねぇかといった登場人物達で繰り広げる群像劇。まさにライター・東出祐一郎の本領発揮といった作品といった感だろうか。人を超えた進化を描きつつも人と人との繋がりを強く喚起させる物語は、まさに王道そのものであり、今までの氏の作品を好んできたのであれば安心して楽しめるであろう。ところどころ、旧三作プレイヤーならばニヤリとする小ネタも勿論満載である。
 攻略ヒロインは三人、学園都市の市長を勤める「鷹星カズナ」、バルバロイの襲撃から都市を防衛する『軍部』の部長である少女『リーティア・フォン・エアハルト』、そして主人公・不知火義一と共に100年の時を越えた『災厄の猿達』の生き残りである「一条雫」。シナリオ構成としては共通ルート→各ヒロインルート+カズナルートとリーティアルート攻略→雫ルート開放といった東出作品お約束なパターンとなっている。定番の『やたらめったら規模のでかいラストバトル』も健在。今回は(今回も)すげぇインフレだったぜ。
 
 作品としては共通ルートが多少長めなので全体のボリュームは「Bullet Butlers」ぐらいか多少短め。
 個人的な感想を述べるならば、『雫ルートがツボ過ぎるので、是非ともプレイしやがれこん畜生』。