今日もおすすめ『Nitro+「刃鳴散らす」』
- 出版社/メーカー: ニトロプラス
- 発売日: 2005/09/30
- メディア: CD-ROM
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とりあえず、暫定的な感想から本格的なものへと昇華してみようと思う。
- 音楽
- 脚本
- 途中随所に挟まれる剣術についての薀蓄は個人的には好評価、本筋については綺麗に終わったと思うので同じく。斬り合いに生きた漢達を描ききった佳作と言えるだろう。最終章最終話最終決闘はこれまでのNitro+作品の中でも屈指の名試合だと思う。我流魔剣 昼の月 VS 我流魔剣 鍔目返し( *´д`*)ハァハァ
- いわゆるチャンバラではなく、一撃必殺の剣戟を描いたのは自身が剣術を修めるゆえの拘りだろう。一瞬で勝敗を分ける戦闘を、解説交じえながら描写する手法は賛否分かれるところだと思うが、俺は好きだ。ホーリーランドとの野次も目にするが、剣戟の様に一瞬で終わる戦いをなるべく現実的に描写するための手法としては上手いと思う。
- ただ、若干物語を綺麗にする為に不必要な描写を削りすぎたため、各キャラクターの掘り下げが十分ではないのが何となく物足りない。赤音や伊烏、一輪の過去話や八坂・渡・弓・恭子・笙などのサブキャラについての描写が少なすぎる。その他大勢(大隊長など一場面のみのキャラクター)への描写に味を感じられるだけに、サブキャラを生かせなかったのは残念と言うしかない。その辺りを考慮したシナリオであれば、あのENDももっと生きてきたのではないか……まぁ好きだけどさ、ハナチラス。
- 美術
- 文句は無い、数少ないエロも萌える要素を以って、数多い剣戟も燃え滾る気迫を以って描かれていると思う。文句を言うならいつもより武器が少ないのが……技としての魔剣があるなら、武器としての魔剣も登場して欲しかったり。渡辺りにトンデモな刀を持たせても面白かったと思うんだが、魔剣を持つ自信過剰なキチガイ……絵になると思うんだがなぁ。
- システム
- パッチ当てる前は最悪、当てた後はいつも通りに必要な機能を十分有した便利な代物。
以上、総評としては『面白いし、センスもある。だが、色々と惜しい作品』と言ったところだろうか。少なくとも俺的には本年度内評価では(あやかしびと>群青の空を越えて≧)塵骸魔京=刃鳴散らす>(つよきす>)咎狗の血>天使の二挺拳銃(≧雷の戦士ライディ〜破邪の雷光〜)といった感じ。結構いい作品じゃないだろうか。
尤も、Nitro+内評価となると……
Phantom
吸血殲鬼ヴェドゴニア=斬魔大聖デモンベイン
(一線を隔てる壁)
鬼哭街=沙耶の唄
"hello, world"=塵骸魔京=刃鳴散らす
咎狗の血
(越えられない壁)
天使の二挺拳銃
こうなるわけだが。因みに移植作・リメイク作はまとめて評価、Phantomはともかくデモンベインはそれで評価がかなり上乗せ―――地球皇帝は偉大なり。
どうでもいいが、さっきNitro+の公式サイト覗いたら雪諸たんが現れたんだが……ついでに言えば非常に大爆笑なネタがライター雑記に上げられていたんだが……特定アジアワロスw
しかし、何処へ行く我らがNitro+、何を目指すNitro+、だけどそんなNitro+が大好きだ畜生。だからとっとと「クルイザキ」発売しやがれお願いします。
参考:SuD! (Sturm und Drang!) Review R-002 『刃鳴散らす』 (ニトロプラス)