今日のおすすめ『角川書店「機神咆吼デモンベイン」』

機神咆吼デモンベイン通常版

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 アニメ化企画が正式発表されたので、改めて評価してみる。
 

  • 音楽
    • 主題歌では「HOLY WORLD」「SHINE」「天意悠久」の三曲に加えて「EVIL SHINE」「Redeem your Dream」「Shadow in the Dark」が追加された。
    • BGMはPC版と変わらず、ただ演出効果の掛け方が変わったのか収録しなおしたのか判らないが、若干違和感を感じる部分はある。
  • 脚本
    • スーパーロボットという超科学モノと魔術やクトゥルフ神話といったオカルトを掛け合わせるといった発想は最初は意外に思えはするが、よく考えれば「デジタルデビル物語 女神転生」という成功例があったりするし、それ程目新しい設定ではない。だが、主軸としてクトゥルフ神話を置いた作品(において、こういったライトファンタジー色の強い作品)は数少ないので、それを敢えて取り入れた点は高い評価に値するだろう。また、旧神の設定や時間軸のループで矛盾を抱えながらもそれらを綺麗に消化して終わらせた点は、ダーレス設定を好まないクトゥルフ神話ファンからも少なくない評価の声が上がっている。
    • ただ旧来のNitro+ファンの中には、露骨なパロディやギャグなどの流れについて違和感や嫌悪感を持つ人も居るようだ。個人的には(元ネタが判らないものも含めて)面白かったのだが、この点においては評価が分かれる所だろう。
  • 音声
    • PC版のCASTを引き継ぎ、フルボイス化されている。配役も非常に豪華な面々となっており、アウグスティヌスなどこの改善によって恩恵を受けた登場人物は多い。
    • ただ、メタトロンサンダルフォンの二人について、演出効果の変更か音質の向上かは不明だが妙に鮮明な音声となってしまい、逆に迫力が失われている感がある。特にメタトロン、バレバレになっている気がするのは俺だけか?
  • 美術
    • 通常画面では解像度の問題っぽいが、妙に違和感を感じる。何と言うか、安っぽい印象を受けてしまうと言えば伝わるだろうか?映像画面では、追加シーンを含めて向上しているので問題無し。イベント用一枚絵は……色や焦点とかを変えて使いまわすのはどうかと思うぞw
    • 後、最重要要素として地球皇帝オリジナルコスチュームが上げられる。本作一番の見所なので、是非堪能してもらいたい。
  • システム
    • PC版においてアレほど安定した便利なシステムを用いており、特に不満点が上がらなかったのに対して、移植作たる本作では『スキップは○ボタン連打より遅い』『システム読み込みに時間が掛かりすぎる』『メモリーカードの読み書きはもっと時間が掛かる』と不快な要素を満載したシステムとなっている。この点においてのみPC版を全面的に支持できるだろう。

 
 以上、システム面さえ何とかしてもらえれば、他の点については妥協可能なのだが……あの読み込み・ボタン反応・スキップの遅さは致命的過ぎる。プレイしていてかったるい事この上ない。結局アルルートを攻略してやる気無くなったしな。
 つか、追加音声とCGを吸い出してPC版に対応させる事とか出来ないだろうか。PC版のシステムでPS2版をプレイしたいと思う人間は少なくないと思うのだが……ネ申キボン。