思い出の作品達 第十九回 「マインドシーカー」

マインドシーカー

マインドシーカー




 知り合いの家にて一時期妙に盛り上がったことが無いでもないクソゲー
 だって、結局のところ運だけが攻略法だしな。そんな作品が長期的に盛り上がる訳も無し、数日後には誰も触れなくなってそのまま埃を被っていた様な気がする……というか、一瞬でもあんな作品で盛り上がるなよ若かりし日の俺とか奴とかアイツとか。
 技術介入不可能なゲームをゲームとしていいのだろうか。『分岐が無いノベルゲームをノベルゲームと呼んでいいのか』ぐらいに難問だと思うのは多分俺だけだろう。
 
 さて、本作はFCにて発売された超能力開発ソフトの名を冠したクソゲーである。
 中身は1/4で正解するように乱数制御されたデジタルデータの正解選択肢を選択(便宜上トランプの裏面を透視)してみたり、1/5乱数制御されたデジタルデータの正解選択肢を選択(便宜上ランプを点灯)してみたり……要するに運だけでごり押ししていくゲーム。
 一応ストーリーもあるし、エンディングも存在しているし、一種のAVGっぽいと言えば言えなくも無い様な気がしなくもないが……これをAVGとするのは「ポートピア連続殺人事件」とか「京都竜の寺殺人事件」とか「さんまの名探偵」とか、他のAVGに失礼以外の何物でもないと思うので、あくまで超能力開発ソフトだとしておこうと思う。
 
 まぁ、あの時代だからこそこんな作品も発売されたんだなぁと生暖かい目でプレイするのが正しい楽しみ方だと思う。間違っても本気になって超能力を開発しようとか思わないように。無理だから。