思い出の作品達 第二十七回 「デジタルデビル物語女神転生」

デジタルデビル物語女神転生

デジタルデビル物語女神転生




 原作の小説を含めて、今となってはお気に入りの作品。
 尤も、初プレイ時は(DQやFFの様な平面型RPGに慣れていた所為もあって)全然面白く感じなかったけど。何せ、自分が今何処に居るのかを直感的に判断出来てないから、攻略もへったくれも無いって。
 
 さて、本作は3DダンジョンRPGとしては日本屈指の知名度を誇る「女神転生」シリーズの初代作品である。基本的なシステムは(まぁ当時の日本のRPGは大なり小なり殆どそうなるが)「Wizardry」を踏襲した内容となっているが、今やシリーズの代名詞ともなり少なくない亜流を生み出した『悪魔合体』システムを搭載し、洋の東西を問わず多種多様な神魔を仲魔或いは敵として実名で登場キャラクターに設定した画期的な作品である。
 まぁ、本作ではまだまだ2〜真2辺りに見られる(YHVHをラスボスに据える様な)はっちゃけ振りは無く、原作第一部を元にした一本道なオリジナルストーリーで『イザナギイザナミの生まれ変わりである中島と弓子が魔王達と戦っていく』と言う、王道な展開になっており、今となっては後のシリーズの暴走・迷走振りと比較して(世界観や設定の突飛さは兎も角)意外に普通な印象を受けたりする。
 
 因みに、本作のCMに若かりし頃の島田紳介が出演していた事は黒歴史なのだろうか。