咎狗の血をプレイして思いついた事をつらつらと

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 一年半積みっぱなしでほったらかしていたのだが、先日急遽思い立って一気にプレイ、攻略完了していたりする。
 いやはや、絡みのシーンさえ除けば十分に楽しめる作品だった……TSやふたなりを歓迎できる俺でも、流石にBLを全面的に肯定は出来んかった……いや、アフロプラスパラダイスの第63回にてちと触れられていた様に色気という面では生半可な18禁ゲームよりも溢れていたりするんだが……流石に漢気溢れる連中を掘ったり掘られたりってのは、性に合わん。シナリオや雰囲気は嫌いじゃないんだけどな。
 
 ……と、そこで思いついた。本作はBLゲームと言いつつもNitro+の看板を掲げたブランドの作品であり、無論主要購買層は女性に設定されているものの俺の様な一部の物好きな男性の旧来からのNitro+を愛して止まないユーザーへ訴えかける作りにもなっている。まぁ、元来Nitro+のユーザーは『絡みは半ばどうでもいいから熱い戦闘を!』『血と硝煙と鋼と肉を!!』『退廃的な世界観を、凄まじい絶望と一筋の希望を!』な嗜好の持ち主が多いとか思っていたりするので、そういう人間にとって世界観や設定、或いは作品の雰囲気さえ調整出来れば購買層に取り込める可能性がある……だからこそ、そういった作りにしたのだろうが。
 ならば、だ。更にそこから一部の設定を弄繰り回せば、Nitro+本家ブランドの作品として本作が成り立つ余地は十分有るのでは無いだろうか。BLゲームを美少女ゲームに作り変えるなんてどうよ?と思う御仁も居るかもしれないが、世間には「学園ソドム」→「マスカレード〜地獄学園〜SO/DO/MU〜」という逆パターンの例がある訳で、少なくとも思考実験としては面白い題材だと思ってみたりする。
 
 さて、こうして思いついた『「咎狗の血」美少女ゲーム化大作戦〜仮タイトル「デスペラード〜廃都死闘〜I/GU/RA」〜』。
 本作を美少女ゲームに作り変える際に必要な点は幾つかあると思うが、俺としては以下の三点を以って思考実験を行おうと思う。
 ・当然先ず考えなければならない点は『性別逆転させるキャラクターは誰にするか?』という分岐。
 ・『キャラクターを性別逆転させた際に生じる矛盾点は如何にして修正/補強するか』という変更。
 ・『それらの修正点によって物語全体に矛盾が生じるか否か』の検証。
 つまり、第一の分岐によって幾つかのパターンを生み出して、続く二点を以ってその性別逆転パターンが有効であるか否かを確かめる、と言う事になる。無論、素人が暇潰しで、もとい思いつきでやっている事なので、十分な代物とは思えないが、読み物として楽しめるものであれば幸い、と言ったところだろうか……まぁ、何にせよとりあえずやってみるとしよう。
 
 
 ■No.1 『主人公以外の主要人物を悉く逆転』
 美少女ゲームと言えば『何考えているのか判らない主人公の周りに、或いは何らかの秘密を抱えた主人公を巡って美少女/美女が集まってくるのが基本である』というお約束に従って考えてみた案。この場合、ケイスケは幼馴染の巨乳(体格が良いので)・リンはロリな猫を髣髴とさせる少女(雄猫の異名持ちだし)・シキは女王様(まぁ、イル・レだし)・源泉は一回り年上のお姉さん(流石にオバさんとまで元に忠実に再現すると、美少女ゲームとして矛盾が生じるので)・nは謎に満ちた不思議系(電波、とまではいかないだろう)となり、アルビトロはシキとは別系統の女王様系(SM系とするのが妥当か)・キリヲとグンジは……アレだ、「あやかしびと」の氷鷹姉妹でいいんじゃね?(零奈≒キリヲは厳しいが、一奈≒グンジはそのままな感じだし)・武はストリートチルドレンな感じで(まぁ然程逆転させる必要性も無いからイメージそのままに体格だけ変える程度)・エマはそれこそそのまま源泉で(つまりアレか、エマと源泉の外見を左腕欠損以外の点で交換すれば良い訳ね)・グエンは……思いつかん、グエン・バン・ヒューでいいよな?(何故にそうなるよ。)
 
 さて、この案だが……意外に問題が無いように思えてきたりする。エマとnの過去の経緯もクリアしているし、アルビトロが変態なのは相変わらず(まぁショタホモがショタになっただけ)だし、元々主人公の相手役が多様なキャラクター性を有していたお陰で丸々性別逆転させてもバラエティーに富んだ所謂『美少女ゲーム』として十分なクオリティを有している。だが、それでも問題は発生するもので……ぶっちゃけ、ケイスケが葛藤する必要が無くなる。何せ女→男の片思いなんざ苦悩の理由として(元々の男→男のそれと比較して)重みに欠けてしまうというか、余りに有り勝ち過ぎる。面白みが無い。
 そこで、ケイスケの葛藤→合体のプロセスをよりドラマティックにする為には原作の様な何らかのタブーを設定してやる必要がある。案としては『実は幼馴染じゃなくて腹違いの妹/姉だった』『腹違いどころか実妹/実姉だった』『ケイスケはふたなりだった』『コスプレマニアだった』『腐女子だった』『スカトロマニアだった』『ネクロフィリアだった』……さぁ、選べ!(選ばすな。)
 
 
 ■No.2 『主人公を性別逆転』
 原作にてリン以外の全員から総受けな主人公・アキラ。『どうせ受け主体なら、こいつをそもそも逆転させてしまえば問題無く美少女ゲームとして成立するのでは?』という発想に基づいた案。女性キャラクターが主人公な美少女ゲームというのも珍しいと思うが、かの「Fate/stay night」も元々の案では士郎が女というか凛が主人公でセイバーは男だったという話もある訳で、ネタとしては成り立たない事も無いと思ってみたり思わなかったり。この場合、問題となるのは『女だてらに徒手空拳のストリートファイトで無敗の王者として君臨していたという事実』が少々厳しくなる(前述のNo.1案で『リンがそれに当たるのでは?』と思わなくも無いが、『チーム戦ならば組み合わせ次第で相手を選べば技量次第で可能……かな?』と問題にしなかった。だが、個人戦の場合ありとあらゆる相手にぶつかって勝たなければならない訳で、そうなると純粋に筋力の点で男に競り負けてしまう場合も発生するのではないか、という難点がある)訳で……まぁ、そこいらは幻想して貰うしかねぇべや。他の点では問題無し、精々源泉の子供(故人)を女の子に変えておくとか、その程度っぽい。
 
 だが、ここでも問題になるのはケイスケの葛藤→合体のプロセス……全く、本当にお前帰れよ。(酷っ!)この場合も前述した案と同様に何らかの倫理的な枷をしておけば原作らしくリメイク出来ると思うのだが……『腹違いの兄/弟だった』『実の兄/弟だった』『ロリコンだった』『二次元ヲタクだった』『フィギュアマニアだった』……さぁ、選べ!(だから、無理に選択肢を増やすなっての。)
 
 
 ■No.3 『面倒臭いので全員性別逆転+エマはそのまま』
 『BLゲームならぬGLゲームにしてしまえば少なくとも美少女ゲームとしては成り立つだろう、寧ろレズ萌え〜』というどうしようもない手遅れな発想から思いついた案。もう、画面上に出てくる輩は全員女で男なんて欠片も出てこない。ぶっちゃけ、この案が俺としては一番お薦めだと思ってみたりする。だって、無駄に材料を弄繰り回すより素材そのままの味を活かす方が料理としては良いとか何処ぞの食通も言ってた様な気がするしさ。
 
 まぁ、問題としては『そんな女だらけで治安の悪い場所に男がいない事が凄まじく不自然だろうが!』という突っ込みが入りまくる点だろうが……まぁ、それを言い出せば原作とて『治安が悪い場所に街娼の一人や二人も居ない/犯罪組織がそれを取り扱わないのは不自然だっての』という突っ込みを入れようがある訳で……あぁそうか、『ビトロの〜趣味だから〜』で解決だな。(なのか?)
 
  
 結論としては『ケイスケに何らかの設定を課せば、然程問題無く逆転案が成り立つ』『或いはアルビトロが変態だから成り立つ』という事だろうか。
 何の結論にもなっていない、というかそもそも意味や意義が無いような気もするが。