思い出の作品達 百二回 「マザー2 ギーグの逆襲」

MOTHER2 ギーグの逆襲

MOTHER2 ギーグの逆襲

 
 
 発売日に購入し、夏休みを終える前にクリアした思い出深い作品。
 ……思い出の実プレイ時間が一週間に満たないのはさて置くとしても。(まぁ、その後何週もプレイしたけど。)
 
 CMに木村拓哉を起用した事で有名だった本作、FC時代に独自の世界観と印象的なCMにて一世を風靡した前作の雰囲気を引き継いで正統進化した続編作品。主人公は片田舎に住む超能力を使える少年、強力な超能力を扱うことで有名な女の子、PSIは無いけれども機械弄りならば誰にも負けないメガネと前作をプレイした人間ならば思わずその配役に懐かしさを覚えてしまう事だろう……或いは(某ライターが徳川埋蔵金の発掘にかまけた所為で)1→2の間に懐かしさを覚えるだけの時間が流れたことに突っ込むのかもしれない。(尤も、2→3では更に時間が空いた訳だが……この空白期間倍々ペースで続編がリリースされるとなると、3→4は20年後か?)
 任天堂の看板RPGだけあって、初心者から熟練者まで幅広く遊べる難易度に調整してありコツコツと経験値を稼いで力押しでプレイする事も出来れば、『ドラムロール方式』等のシステムを逆手にとって短時間クリアや低レベルクリアに挑戦する事も出来る。戦闘が面倒臭いという人に配慮したのか、一定以上の戦力差(或いはダンジョンボス敵撃破……どちらが条件だったかは忘れた)があれば敵が主人公達から逃げ出していく仕様もユーザビリティに溢れる設計であると評価する事が出来るだろう。
 ただ、前作が単体にて物語を完全に完結させていたのに対して本作では露骨では無いにしろ続編を匂わす様な(現にポーキーは3に登場したしな)言動があったりと一応完結はしているものの後にしこりの残るエンディングだったのが(少々後付な評価だとは思うが)減点対象になるだろうか。
 
 どうでもいいが、本作の見所は『ムーンサイド』の電波な住民達。
 彼らの壊れ具合は正直なところSFCで子供達相手に見せて良いものではないと思うのだが……どうだろうか。