今日のゲーム 「ひぐらしのなく頃に祭」

ひぐらしのなく頃に祭 お持ち帰りぃ~セット(限定版)

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 澪尽し編終了、いやはや名作/名移植(リメイク)と呼ぶに相応しい作品だった。

澪尽し編

 ・原作での最終章「祭囃し編」に代わって本作「ひぐらしのなく頃に祭」の締めを務める本章。
 おそらく「祭囃し編」での後書きにて竜騎士07氏が触れていた『最良の結末』に一番近いシナリオであると思われる。
 冒頭でいきなり挿入されるオープニングムービー、いやでも本章が最終話であり全ての惨劇を終わらせ謎の悉くに決着をつけるものだと言う事を教えてくれる。殊、前章の「皆殺し編」にて掴みかけた最良の結末をもぎ取られた後だからこそ『いよいよ、ここからが本気での逆襲だ!』という意気込みを間接的に伝えているかのよう……いや、本当に演出に力入ってるよなぁ。
 
 ・さて、「皆殺し編」以上にガッチガチなフラグを立てまくっている空気の読めない子。
 前章でも親に公認されたりと、恋愛方面じゃ報われているような気がする。その分、ネタ度が急上昇している訳だが。
 例えば、レナの一件にて圭一/梨花の共通認識として『空気←何故か読めない』が明言化されていたりするし、扱いが相変わらず不遇だ。少しは魅音がまともに頑張るシナリオがあっても良いとか思わないのかなぁ。
 ……あぁ、それを具現化すると「祭囃し編」になるわけか。orz
 
 ・……って、妙にK1の成長振りが描かれているなぁとか思っていたが、まさかその設定を使うとは。
 しかし、これでは「祭囃し編」にて『周りの出番を喰いまくって空気読まないどころか空気投げた何処かの誰かさん』の出番は著しく減少するんだろうなぁ……尤も、「祭囃し編」発表当時も『一応主人公格筆頭であるにも関わらず、圭一の影が薄い。というかおじさんは空気を読め。』という意見があったから、本作はそれに答えた形でのシナリオになったのかもしれない。
 
 ・前言撤回、魅音サイコー。圭一GJ。(ジジ抜き大会〜図書館の辺りにて。)
 
 ・『世界あなた空気読めないで賞』って、ちょwwwしかも世界グランプリwwwwww
 更に『K・ザ・マジシャン』……そいや、当時はまだキルヒアイス死んでなかったっけ。全くどうでもいい事だけれども。(『銀河英雄伝説 野望編(2巻)』の発売は昭和58年9月30日。)
 
 ・……ちょっと待て、本気で待て、正気で待て。
 よもや、こんな展開を見る事になるとは思わなかった、思わなかったぞ。
 まさか、妄想ネタ扱いだった珍説まで真実として出してくるとは流石に……ループ説が明示された時ぐらい驚いたなぁ。
 
 ・本当にお前が言うなwww
 いやしかし、確かにネタ発言の方にばかり目立ちがちだが、詩音も何だかんだといって空気読めてない場面多かったような。
 
 ・沙都子の両親の話が……良い補完だ。つか、親父の方。本当に鉄平の兄貴なのか疑いたくなるような漢として設定されている辺りに、愛を感じる。
 しかし、衝動的殺人から事故へ設定変更か。いや無論、ここで語られている事は沙都子の妄想で『原作における入江の推測こそ真実』だと言う事も出来るだろうが。或いはもっと厭らしく憶測するならば『ソニーチェックだなぁ』と言い切る事も出来るかもしれない。
 尤も、先程も書いたが本章が「ひぐらしのなく頃に」という一連の物語の中で『最良の結末』を描いているのならば、(少なくとも「澪尽し編」の中では)事故だったという事になるのかもしれない。上記した入江の推測にしても、あくまで「祭囃し編」の中での出来事だしな。
 
 ・えっと、「祭囃し編」で圭一が空気主人公化していた事を突っ込まれたからといって、誰も圭一をMr.アンダーソン君(by 「Matrix」)にしろなんて言ってなかったと思うのだが。しかも、ここぞとばかりに主題歌流しやがって。更にインタールードを挟んで、そのまま(こちらはこちらで挿入歌付きの)裏山攻防戦に雪崩れ込みやがって――――畜生、燃えるシチュエーションじゃねぇかよ。
 
 ・だからといって『常勝カイザー』て。まだ当時はなりたての元帥閣下だろうが。(無粋な突込みではあるが、作中は昭和58年6月。上記の通り銀英伝はまだアムリッツァ会戦の辺りである。)
 あれ、そう言えば「祭囃し編」だと本作戦時の山狗の武装って射出式スタンガン(テーザー)装備だったと思うんだが、何故に実包装填の拳銃使ってんだろう……って、なるほど。最後のトラップを成立させる為か。
 
 ・圭一と同じく梨花も止まった時間の世界に入門しやがった……つか、梨花と羽入だと、完璧に『ザ・ワールド』だよなぁ……
 と思ったら、直後の熊ちゃんが「そこに痺れ(ry」発言。完璧に(誤用的な意味合いの)確信犯でやらかしたな、あの境内最終戦。
 
 ・クライマックス、多分その辺りが落としどころかな〜とは思っていたが。
 つまるところ、本章は「皆殺し編」の続編にして「祭囃し編」→「賽殺し編」に相対する代物だったって事か。
 色々あったが、一応はこれで大団円なのだろう。原作(礼を含む)における様々な謎や問い、或いは批判や要望に対して用意できる答えがおそらく結集された物語。それが本章のコンセプトだったのではないだろうか……まぁ、だからといって『ザ・ワールド』はやりすぎだと思うけれども。
 
 何だかんだで値段分以上は楽しめた作品だった。(余りいないとは思うが)原作既プレイで手を出しかねているのならば、全力でお薦め出来るだろう。
 無論、ほぼ全編が収録されているので原作未プレイでも十分に楽しめる出来となっている、是非購入して堪能していただきたい。