思い出の作品達 第百六十回 「実況パワフルプロ野球4」

実況パワフルプロ野球4

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 Nintendo64へ舞台を移し、大きく容量・品質を向上して発売された「実況パワフルプロ野球」シリーズの第四弾。
 ナンバリングから判る様に、N64時代までは本筋はこちらだったりする。(同時期にPSで発売された'97年度開幕版はSFCの延長上の作品。)
 3D表示やアナログ入力を取り入れた革新的な要素や、前作より物語的部分を増したサクセスモードなど、現行のシリーズに繋がる要素の草創期は本作において芽吹いていたと言う事が出来るだろう。尤も、サクセスモードの物語的要素が大きく関わってくるのは次作以降の気がするし、現行のサクセスの根本は8や9以降の話だろうから、直接影響が続いている訳でもないが。
 
 当時、一足早くコントロールスティックを用いた入力を可能としており、比較的処理能力に秀でていたN64でリリースされた本作は、PS版で平行して出ていたシリーズに比べて、かなり操作性や描画製に優れており、特に3Dスティックを用いた操作系は非常に使い易いシステムとして個人的に気に入っている。尤も、十字キー操作に慣れた知人に言わせると『位置の固定や調整がし辛い、十字キーの方が断然楽』との事なので、要は慣れの問題なのだろうけれども。
 当時、まだまだ然程サクセスやペナントのイベントも充実しておらず、また、サクセスの難易度も現行のシリーズに比べると敷居が高いものとなっており、適当にプレイしていると本当にあっさり失敗してしまうシビアな難易度となっている。(いやまぁ、現行とて適当に育成出来る代物では決して無いのだが。)しかしながら、全体的にコミカルながらもストイックな雰囲気に満ちた作風となっており、あくまでまだまだプロ野球ファン・野球ゲームファンに向けた作品だった事が伺える。
 
 俺にとって始めて触れたパワプロがこれだったりする。
 SSにもPSにも見向きもせず、発売日にNintendo64を買った先を読めない無自覚な任天堂儲だった中学生当時の俺にとって、
 Konamiスポーツゲーム任天堂製の各種ソフトと並んで、貴重な『遊べる』ソフトだった。
 知人宅にてゲーム雑誌(何故か記憶に残っているのは「じゅげむ」だったりする)の攻略情報片手に最強選手の作成に血道をあげたり、或いは『王』で一本足打法や『野茂』でトルネード投法を持った選手を作成して喜んだりと、はたまた裏技でサクセスを何年も周回して能力値を最高に仕上げた選手を作り上げて達成感に浸ってみたりと、当時からサクセスばっかりプレイしていた記憶しか出てこないのは何故に?(だから、未だに対戦をすると暦が長い割には比較的下手糞だったりする。)