気になったシリーズ動画@ニコニコ動画 「LIVE A LIVEネタ混ぜリプレイ」



 「LIVE A LIVE」は文句無く名作だ、異論は認めない。認めたくない。認めるもんか。
 オムニバス形式の八つ+一つのシナリオを同一のシステム上で全く違う作品の様に描いた見事なゲームデザインや、高い戦術性と低い敷居を両立させた戦闘システムや喜怒哀楽起承転結を見事に表現したシナリオやサウンド、時にフィールドアイコンで時にバトルアイコンで状況を的確に見事に表現する各種エフェクト、どれをとっても決して高い独自性を持つという事は無いがその組み合わせの妙たるや今に至るまで本作と肩を並べるにたるRPGは……あ〜、それなりに一杯あるような気がする……そ、それでも名作なんだよ!
 さて、本作を例えるならば『玩具箱をひっくり返した様な』という表現を思いつく。誰しも幼少期には自分の玩具を纏めてしまう為の大きな箱を与えられていたと思うが、その中身を一度に広げた感じを想像していただきたい。変身ヒーローの関連グッズ、ソフビの人形、ミニカー、ラジコンカーにリモコンカー、ミニ四駆……その他、流行次第ではビーダマンなりベイブレードなりスーパーヨーヨーなりアメリカンクラッカーなり、兎にも角にも色々な玩具が床に広がる事だろう。それらは玩具という括りでは同じではあるけれども、それぞれ全く違う遊び方や面白さを秘めている。同様に本作においても「LIVE A LIVE」という作品のシステムやテーマ性は同じくした八つ+一つのシナリオが、それぞれ全く違う角度で根底に敷かれたテーマを紐解いているといったオムニバスという形式を生かした造りになっている。
 
 まぁ、そんな事はさておき本動画シリーズではそんな名作「LIVE A LIVE」を酷く素晴しい編集によって全く別の印象を描き出す事に成功している。というかぶっちゃけネタ塗れにしている。一年以上にも渡って不定期に更新され続けた所為で風化した時事ネタや向上していく編集力など、纏めて見るには多少変化の激しい部分はあるのだが、そういった瑣末な事象を超えて、原作を遊び倒した人も遊んだ事のない人も楽しめる仕様である事は保障したい。これほどの長きに渡ってプレイし編集し続けたうp主の「LIVE A LIVE」への愛は色々と歪みきっている気がしなくもないが本物だと思う。多分。