428 〜封鎖された渋谷で〜 「交差と封鎖、出会いと繋がり」

428 ~封鎖された渋谷で~ 特典 スペシャルDVD「SHIBUYA 60DAYS ~Making 428~」付き

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 前作であったり、本作であったりする様な複数の筋道/複数の視点で同一の世界観/時間軸における物語を並行させる手法を単独作品で表現するにあたって、ADVゲームって一番適した媒体なのかもしれないなぁ。これがアニメやTVドラマなら放送枠の都合上同時に進行させる事は出来ないだろうし、漫画や小説にしたって似たようなものだろう。それらを組み合わせてメディアミックスで、となれば出来るかもしれないが、それとて視聴者全員に全ての関連作品の視聴/通読を強いる事は事実上不可能だろう。ある意味、既存のメディアミックスで得られる効果の一部分を単独にて発揮出来る本作の構造はサウンドノベルというジャンルを世に広めた事と並ぶぐらいに賞賛されるべきなのかもしれない。ぶっちゃけ、外枠の世界観やタイムチャートさえきっちり作り込み監督するなら、個々のシナリオを完全に分業して全く毛色の違う代物にしても問題が無い訳だしな。(その傾向が顕著なのは本作というよりも前作「街 〜運命の交差点〜」の方だろう。)
 
 俺の戯言はさておき、現在の進行状況は本編終了まで読破。
 佳境に差し掛かる部分で一旦止んだBad End攻勢がまたもや降りかかってくる怒涛の終盤は前作と同様だったなぁ。兎にも角にも爆発しやがって困ったが、ゲームとしてのコンプリートの為にはそれらを全て見て回らないと駄目だという辺りにも困った。まぁ、前作よりも個数と手間は少なかったからうんざりするほどでもなかったが……正直、前作のオタク刑事のラストはどうなのかと、今でも思うしなぁ。あそこだけで幾つBad End仕込んでるんだよ、全く。
 閑話休題。まぁ、とりあえずの感想としては前々から述べている様に、前作とは方向性を随分と違えた作品だったというところか。前作が人生における擦違いや一瞬の交差に焦点を合わせて物語を並行させきったのに対し、今回は開始地点の異なる複数の視点を最終地点へ収束させてきった、と評する事が出来るだろう。これについては随分好き嫌いが分かれる部分だろうし、前作と本作の何れを以って優れていると断言する事は難しい。しかしながら、作品全体の纏まりと終盤における展開の妙については中々に見るべき点があるのではないか、と思う。少なくとも、前作をプレイして自分に合わないと思った人にでも、或いはそういった人にこそ本作をプレイして貰いたい。逆に、前作が好きだったという人ならば是非も無く推薦出来る一品だろう。
 あぁ、表題はどうでもいい俺の推測。要は前作では並行して生きる人間の出会いを、本作では繋がっている人間の絆をクローズアップしたのかな、と。
 
 さて、残るは取りこぼしたBad Endの回収やら何やらを終わらせて、隠し要素の解放か。
 攻略サイトを確認してみたが、相変わらず随分と手の込んだ仕掛けが満載されていてこれまた困る。全く、チュンソフ党にもちょっとぐらい自重して貰いたい。