思い出の作品達 第百八十六回 「女神異聞録ペルソナ」

女神異聞録 ペルソナ / 女神異聞録ペルソナ PlayStation The Best

女神異聞録ペルソナ PlayStation The Best
女神異聞録ペルソナ PlayStation The Best
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 今や、アトラスの看板作品に育った女神転生シリーズの派生作品。どうでもいいが、2以降はまともにプレイしていなかったりする俺だったり。特色がはっきり出てきた2や一挙に突き抜けた3以降の方が色々と遊べて面白いのは見聞きしているんだが、泥臭い初代が一番印象深かったりするんだよな。垢抜けないというか、女神転生としてのスタイルにまだ拘りを持っているというか。
 
 さて、本作は上述の通り2の罪・罰や3以降で大きく羽ばたいたペルソナシリーズの初代作。
 「真・女神転生if」に端を発する小さなコミュニティにおける事件簿シリーズ、とでも言うべきそれまでの壮大な物語とは打って変わったローカルな舞台設定の中での顛末を描いたシナリオと、同じく「真・女神転生if」に搭載されていたガーディアンシステムを昇華させた表題でもあるペルソナシステムが特徴的な本作。殊に、ペルソナシステムを作り上げた事によって、それまでの本編において人気を博していた仲魔システム/悪魔合体システムと個性的なキャラクターによる学園モノという舞台を活かしたパーティシステムを融合させ、それまでのヒーロー・ヒロイン+悪魔といったスタイルから脱却した主人公を中心とした(超常的な力を用いる)若者たちによる冒険活劇へとシナリオを大きくシフトチェンジさせる事に成功している。
 シナリオ面では現代を舞台にした伝奇活劇の定番である『先端企業の社長の暴走とそれを止めようとする主人公たち』という対立構造を主軸としつつも、全体を通して人間の心理やそこから派生した様々な人間関係をテーマとしたイベントを散りばめ、奥深いストーリーを構築している事も魅力の一つとして高く評価されている。攻略難易度はかなり高めで、特に終盤のダンジョンの様な長丁場ではシステムの穴を利用(階段の踊り場を利用したSP回復)しないと途中で回復アイテムが尽きてしまうなど、旧作のプレイヤーですら舌を巻く鬼調整なのだが、(FFシリーズを抱え込んだと言えども)有力ソフトの弾数不足に悩まされていたPS陣営において、「幻想水滸伝」と並んで初期の目玉ソフトとしてシリーズの初代にして未だにシリーズ最大のヒット作として君臨していたりする。
 
 中学時代、かなり頑張ってプレイしていた覚えがある。南条の悪魔との交渉が何かツボに嵌って随分と多用していたっけか。『表と裏が逆の10円玉をやろう』とか。尤も、その高い難易度には随分と泣かされた覚えがある。ラスダン長すぎだろ、全く。