日記:仕事場が近いって幸せ
学生時代から今に至るまでの半生を振り返っても、本当に久し振りの、おうちが近くて幸せを感じる今日この頃。自宅から通勤・通学先までの時間が片道30分以内とか本当に四半世紀以上無かったから本当に感覚がおかしくなる。世の中の大半の人にとってこれが当たり前とか信じられない気分だ。だって退勤して、オリジン弁当で晩御飯買って、コンビニ寄ってタバコ買って、帰宅しても日付が変わっていないとか、恵まれすぎ……って、書いていて思ったが、帰宅したら日付が変わっているのが当たり前の人生を送ってたんだなぁ、俺。
ただ、通勤が短縮されて生活圏が小さくなって一つ問題があるのが、久々に遊び始めた駅メモの駅数稼げない問題である。通勤ルートが地下鉄メインになったこともあって自宅最寄り駅と職場最寄り駅しか拾えなくてシャルロットしか駅数稼げねぇ。マスターレポートの過半数を金髪ロリが埋め尽くしているのは性癖的には大変結構ではあるのだが、プレイログの変わり映えのしなさがちょっと楽しくない。
ゲーム:そして伝説へ
さらば母なるアリアハン、ルイーダの酒場とメダル王のためにしょっちゅう帰ってくるけど、それはそれとして、暗黒の
と、初代のTVCMに準った前口上を無駄につらつらと書き殴るぐらいには思い入れの深い、昨年の下半期を語るならばファミコンと同世代のおっさんとして避けて通ることは絶対にできない作品。DQ3である。
……いや、ねぇ。これを読んでいる人の一部に、言いたいことがあるのは、わかる。文句をつける人がいるのは、とても、とても、理解できる。相変わらずの新職業の過剰優遇だとか、とうとう全滅すらしなくなった設定がオフィシャルで搭載されているとか、その所為で裏ダンジョンのあるボスでどハマりするとか、どいつもこいつも寝不足すぎるだとか、小さなメダルだけでも大概なのにそれ以上にアイテムがばら撒かれていてもはや消耗品を買う意味すら無くなって道具屋廃業不可避だとか、FC時代を知っているとどれもこれも楽すぎて一つ一つの事柄に文句をつけたくなる気持ちは理解できる。それなりにハードゲーマーなウチの弟も、その辺りのレベルデザインについて曰く「結果として新規顧客をそれほど引き込めず、既存の顧客からもそこまで評価されない、失敗作だ」などと切り捨てていたし、その酷評には納得できる部分はある。
あるけれども、敢えて自分のプレイ感覚を言語化するならば、「そこそこゲーム歴があり、原作も前回のリメイクもプレイ済みで、ストーリーラインは多少細かいところまでほぼ覚えているぐらいで、昔に比べて時間も気力も足りないおっさんゲーマーが、隅々までいろんな要素を探索しながら低難易度設定でお気軽にプレイするぐらいであれば楽しく遊べた」という感じである。魔物呼びは便利に使ったけど、ヒュプノスハンドは気付かんかった。バラモスが昔に比べてえらく寝るなぁとは思ったけれども、ゾーマへラリホーとか、試そうとも思わなかったし。なんだかんだいって裏ダンジョンは色々と
ただ、FC時代のRPGにありがちな容量不足によって語ることができなかった様々な部分を補完するために追加された部分については、今となっては淡白さを感じるレベルに薄かった物語の厚みを増すことに成功できていると思うし、それに伴って追加された中ボスは新職業や新要素によるブースト込みでも初見では中々に歯応えを感じる難易度を感じられたしと、リメイクとしては十分成功しているとは思う。同時期に発売したリベサガが3Dフルリメイクだった所為で地味さが目立っているとは思うけれども、パートボイスながら当てられたキャラクターボイスはそれぞれの人物像に合った良配役に感じられた。敢えて操作キャラクターのキャラクター性を没個性にする昔ながらの『主人公はあなた(たち)です』というシステム設計と、フレーバー要素としては過剰に攻略難易度に直結する成長システムの根本に関わる性格周りの改変なども、結局なんだかんだで強弱ランク分けはされてしまうとはいえ、SFC版から大きく手を入れられたことによって、かなりフレーバー的な運用も可能なぐらいには改良されていると思う。まぁ、種が世界中にばら撒かれたことによってステータス部分の底上げが簡単にできるところも大きいかもしれん。レベル上げをちょっと頑張れば副産物としてポロポロ種落としてくれるって側面もあるし。また、性格システムと連動している所為で自由度を阻害するアクセサリ周りの改良も(これはこれで難易度面にかなり影響しているような気もするが)原作での不自由さを大きく改善してくれているのではないだろうか。
本当に大きな不満なんてすごろくが無くなったことぐらい……いや、ここまでやるんだったらすごろくも搭載して欲しかったところ。
とりあえず、あと9ヶ月以内に続編にも期待できる本作。今からなら一日一時間プレイぐらいの感覚で気軽にプレイしていけばグランドラゴーン倒す頃にはちょうど続編に直結できるぐらいになると思うので、昭和のおっさんでまだ本作をプレイしていない人は是非今から購入することをお勧めしたい。本作エンディングで露骨に匂わされている原作改変なり、トレーラーに仕込まれたサマルトリア王女の参戦など、3以上に低容量によるストーリーラインの薄さが目立つ1・2だけに更なる改変が今から期待できるだけに、それを100%楽しむためにも本作のプレイは必修と言えるだろう。
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ゲーム:思い出の作品達リブート「海外版ドラゴンクエスト」
これの存在を知ったのはいつのことだったか。確か高校の頃だったと思うので、今から四半世紀以上前の話になると思う。当時、「英語の勉強なんてそのうち自動翻訳機が発売されて意味がなくなるから、赤点なんて怖くねぇぜ」などと英語できない高校生がよくほざいている戯言を例に漏れず喚き散らしていた英語できない男子高校生でった俺が、それでも大学受験に向けて英語を勉強する必要性に迫られて中古ゲーム屋の片隅で見つけて衝動買いしたとか、そんな感じだっただろうか。そこそこいい値段しただろうに、よくもまぁ当時の寂しい懐事情で捻り出したものだと思う。それで、意気揚々と買ったはいいものの、高校生にもなって中学生レベルの英語力も怪しくなっていた俺にとって、本作の英文はとてつもなく高いハードルであり、今のように気軽に英文を翻訳するツールもなく、辞書と参考書と睨めっこしないと読み解くことすらできない、けれども内容は既に飽きるほどプレイしていて新しい発見があるわけでもないとなれば、一週間もしない間に倉の肥やしになったという悲しくも想定のど真ん中な結果がそこにはあった訳だが。
さて、本作なのだが、「中世ファンタジーを舞台にした作品」という定義で英訳されたからなのか、地味に言い回しが古臭い仕様になっているらしい。正直なところをいうと、序盤をプレイして投げた俺では詳細を語るのは烏滸がましいとは思うのだが、個人的に印象深いのは"thou"とか。他にも翻訳にあたってはついては色々とあるらしく、検索してみると分かる人間には納得させられるポイントが色々とあるらしい。
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で、繰り返しになるが当方は高校生になって英語をサボりにサボり続けた結果、英検5級レベルの英語力という雑魚っぷりだったので、本気で何言ってんのか分からなかった訳で。ただ、尻に火がついた高校3年生に必死になって勉強した結果、大学の語学単位を取る際に
Descendant of Erdrick, listen now to my words.
It is told that in ages past Erdrick fought demons with a Ball of Light.
Then came the Dragonlord who stole the precious globe and hid it in the darkness.
Now, ○○, thou must help us recover the Ball of Light and restore peace to our land.
The Dragonlord must be defeated.
Take now whatever thou may find in these Treasure Chests to aid thee in thy quest.
Then speak with the guards, for they have much knowledge that may aid thee.
May the light shine upon thee, ○○.
上記はドラゴンクエスト1の冒頭の王様の台詞。まずは辞書なしでどこまでいけるかやってみましょうかね。
えっといきなり初っ端の単語"Descendant"がわからん。いや直後のエルドリックがロトの代替(聖書由来の言葉なので改変されてる)ってのは知ってるから、そこから類推して子孫とか末裔とかそんな意味なんだろうけど。となると「エルドリックの子孫よ、今こそ我が言葉を聞け。」ぐらいか。
それで次の文を前から訳すと、『語られている/過去の時代/エルドリックは戦った/魔物と/光の玉と共に』、という塩梅だから「昔、エルドリックは光の玉を携えて魔物と戦った。」かな。
さぁ三行目も同じように『あの時/来た/竜王/盗み出した/プレシャスってなんだっけかな球体/それで/隠した/闇の中』って感じだ、いやマジでプレシャスど忘れだわ。「竜王が現れ、そのステッキーな球を盗み闇の中へ隠したのだ。」ぐらいが妥当かな。
どんどん行くよ四行目、『今/キャラクター名/汝はしなければならない/助ける/私たちに/取り戻す/光の玉/それで/直す/平和/私たちの大地』。いやマジで中学英語でイケるわコレ。「今こそ○○よ、汝は光の玉を我々に取り戻す手助けをし、我らが大地に平和を取り戻さなければならない。」って感じで。
五行目はシンプル、「竜王は討伐されなければならない。」
六行目、うわやべぇ"てthee"に"thy"ってなんだよ。いや何言ってるか意訳するだけなら原作知識でわかるんだけど、単純に英語の知識としてわからないのが悔しい。文法的には"thee"はaidの目的語で"thy"はquestの形容詞っぽいんだけど、aidも癒すじゃねぇよなぁコレ。でも他に思いつかないので「これらの宝箱の中で見つけるだろうthyの冒険でtheeを癒すためのものは何でも持っていって良い」ぐらいで。だんだん雑になってきたなぁ。
さぁ七行目、もう
ラスト八行目、これ助動詞+名詞+動詞ってなってるけど疑問文じゃない……何だこれ。いや、意味はわかる。わかるんだけど文法的な理由が思い出せないのがすっごいモヤモヤする。「theeの上に光が輝くだろう、○○」、とりあえずこれで。
以上、全文を続けて並べると
「エルドリックの子孫よ、今こそ我が言葉を聞け。」
「昔、エルドリックは光の玉を携えて魔物と戦った。」
「竜王が現れ、そのステッキーな球を盗み闇の中へ隠したのだ。」
「今こそ○○よ、汝は光の玉を我々に取り戻す手助けをし、
我らが大地に平和を取り戻さなければならない。」
「竜王は討伐されなければならない。」
「これらの宝箱の中で見つけるだろう
thyの冒険でtheeを癒すためのものは何でも持っていって良い」
「衛兵と話すとき、theeを癒すだろう多くの知識を彼らは持っている」
「theeの上に光が輝くだろう、○○」
こうなった。当たらずとも遠からずには訳せてるんじゃね。
次にGoogle翻訳にぶち込んでみるとこんな感じ。
「エルドリックの子孫よ、今こそ私の言葉に耳を傾けよ。
昔、エルドリックは光の球で悪魔と戦ったと伝えられている。
その後、貴重な球体を盗み、闇に隠したドラゴンロードが現れた。
さあ、○○よ、光の球を取り戻し、私たちの土地に平和を取り戻すのを手伝ってほしい。
ドラゴンロードを倒さなければならない。
今、これらの宝箱の中にあるものは何でも、
あなたの探求に役立つように持って行きなさい。
それから、衛兵と話しなさい。
彼らはあなたの助けになるかもしれない多くの知識を持っている。
○○よ、あなたに光が輝きますように。」
あ〜、theeとthyってthouの目的格と所有格か。んでプレシャスは貴重ね。ほいでもってmayって祈願文か。こういうの完全に忘れてるなぁ。そしてaidって癒すじゃなくて援助する……ファーストエイドとかバンドエイドに引っ張られすぎてたなぁ。
最後に参考として原作日本語版の台詞がコレ。
「おお ○○!
ゆうしゃロトの ちをひくものよ!
そなたのくるのをまっておったぞ。
「その 昔 ゆうしゃロトが
カミから ひかりのたまをさずかり
まものたちをふうじこめたという。
「しかし いずこともなくあらわれた
あくまのけしん りゅうおうが
そのたまを やみにとざしたのじゃ
「このちに ふたたびへいわをっ!
「ゆうしゃ ○○よ!
りゅうおうをたおし そのてから
ひかりのたまをとりもどしてくれ!
「わしからの おくりものじゃ!
そなたのよこにある
たからのはこを とるがよい!
「そして このへやにいる
へいしにきけば たびのちしきを
おしえてくれよう。
「では またあおう!
ゆうしゃ ○○よ!
こうして並べると英語版、結構違ってて面白いよね。
以上、気が向いたときにでも他の部分も比べてみても面白そうではある。
そして何より、大学受験で英語頑張った甲斐があったなぁ、俺。
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