思い出の作品達 第十七回 「キングオブキングス」

キングオブキングス

キングオブキングス




 製作はアトラスだったっけか、昔は判らなかったが今から思えば納得。確かにこの作品の雰囲気って、FC時代の女神転生シリーズに通じるものがあるような気がしなくもない。
 
 さて、本作は剣と魔法の世界を舞台にしたごく一般的なSLGである。尤も、初期のSLGらしくシステム的にはまだまだ簡略な代物で、マップ兵器がある割には間接攻撃が無かったり、水上ユニットがある割にはメインマップは陸上だったり、ジャンケン方式に強弱設定がされている割にはコストパフォーマンスまでを考慮に入れるとバランスが崩れまくったり、と言うかビショップがアンデットモンスターを回復するのは有りなのかとか突っ込みたかったりするが、FCのSLGの中ではライトユーザーからヘビーゲーマーまで幅広く遊べる良作だったりする辺り、何だかんだ言って作りこみがしっかりした作品なんだろう。ゲームとしては魔王ルシファーと戦うシナリオモードとフリー対戦モードの二種類が存在し、世界観を楽しみたければシナリオモードを、やり込みたければフリー対戦モードをおすすめする。
 
 因みに、個人的には音楽が凄くツボだったりする。OPの何とも言えない荘厳な曲とか。