創作意欲、再び

日記:合成音声解説動画って作りたくならない?

 
 このブログを隅から隅まで読み尽くしている変人や、数少ない私のリアルを昔から知る知人ならば知っているだろうが、私の若い頃の夢は小説家である。というか、小説家なり随筆家なり、何かしら物書きへの志望が無ければブログなんてモノで自己顕示欲を満たそうとすることはないだろう。私なんぞ、幼き時分よりライトノベルの沼に肩どころか鼻先まで浸かりに浸かっていたから尚更である。「出来うるならば神坂一氏や秋田禎信氏、田中芳樹氏のようなアニメ化されるレベルの作品を世に送り出したい。」……いやぁ、名前を出した作者からして時代を思いっ切り感じるなぁ、ともあれ、幼きみぎりに小説家を志し、ネットの毒に触れた後は侍魂やらろじぱらやらに影響されて随筆家を目指していたモノの成れの果てが、こんなネットの片隅で意味もない文字列を垂れ流すアラフォーおじさんである……多分、類似例は世間に死ぬほど溢れていると思われる。
 そんな、世の中に害は与えようと思ってはいないが間違いなく利益を齎していない一般通過おじさんが、次に目をつけたのが所謂「ゆっくり実況/解説動画」である。ニコニコ動画に端を発し、Youtubeでも猛威を奮っており、テンプレートと方向性を作り上げてしまえば産業的に量産しやすいという仕様も相まり、世の中に類似品が出回り過ぎた結果、YoutubeアホAIからは内容を無視して「動きのない文字読み上げ動画=意味のないコンテンツ」というレッテルを貼り付けまくられている、収益化を剥がされやすい事に定評のあるアレである。いやまぁ、Youtubeが何かに理由を付けて収益化を剥がしたがっているのはよく分かるのだが。兎にも角にも、文字を打ち込むことができて、いらすとやのような商用化可能な画像を組み合わせる程度に編集ができれば、簡単に参入が可能とか、世間の弱小ゆっくり実況屋と同じく、「俺でもできるんじゃね?」と思ってしまったわけである。何か語りたい特定のジャンルがあるわけでもないのに。
 いやまぁ、現在押し付けられている任されているリアルのお仕事に、やれ「課の機関紙に原稿(連載)寄稿しろ」だの「部内のプレゼン用の資料作成(原稿の文章構成と発表は他の人)」だの「事業所レベルでのちょっとした細かい情宣用のチラシ的なものを作れ」だの、所謂「パソコンを使う仕事の何でも屋さん」的な中小企業でパソコン使える人間が押しつけられやすいワークが増えてきているから、そこで無駄に培われたスキルを世の中に発表し(て出来うることなら小遣いでも稼ぎ)たいなー、と思った次第である……原稿書くのとパワポはともかく、チラシ作成はどうなんだ我が上司。ウチ、一応上場企業で社内に広報課ちゃんとある会社なんだから事前に筋通して専門部署に発行依頼しようよ我が上司。
 さてさて、以上のように合成音声解説動画でも作りたい欲が湧いてきたわけなのだが、前の記事でも書いた通り私の自宅PC環境はMac+ParalleldesktopでのWindows10であり、窓環境が不安定になっている現状としては音声読み上げ環境としては少し導入が面倒くさい状況である。 VOICEROIDもゆっくりも林檎版ないのは正直辛い……と思っていたら、冒頭で広告貼り付けたソフトの発表である。サンプルボイスも聞いてみたが中々に使いやすそうな声質で、これは無駄金を投資する価値があると思わせるソフトだった。これは、本気で動画界隈に参入することを考えてもいいかも知れない。
 

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ゲーム:モンスターメーカー3

 
 何を今更と言われるかも知れないが、昨日だらだらと動画を漁っていたら何かの拍子に関連動画に引っかかってきたのをピックアップし他のが本作。高エンカウント、ゲームバランス厳しめ&偏り気味、バトルシステムテンポ悪い、バグ技で進行フラグばっきばきと中々に香ばしい出来栄えのRPGなのだが、その大元となったTCGにおける本格ファンタジーな設定とお気楽ファンタジーなデザインの塩梅がその後の日本における西洋風ファンタジーの方向性にかなりの影響を与えた作品であることは実のところ近年になるまで恥ずかしながら私は知らなかった。というか、Wikipedia読んで知ったけど鈴木銀一郎って凄い人だったんだな。
 それで、本作についてのイメージなのだが……いや、正直なところあやふやな記憶を手繰るに第二章あたりで力尽きて、自力ではバグ技し放題なところまで進めてすらいなかった筈である。中古で購入したか知り合いから借りたかしたから、バードバグは試した記憶はあるが、それ以上にエンカウント率とバトルのテンポの悪さに然程時間を掛けずプレイを投げたという感想しか出てこない。TAS動画や実況動画を漁ってみると、シナリオは中々に日本的王道ファンタジーしている感じなので、それだけにエンカウントと戦闘関連をリメイクして再び世に出てほしい作品かも知れない。「星をみる人」のように誰か有志が作ってくれんものか。
 

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漫画:科学的に存在しうるクリーチャー娘の観察日誌

 
 「異世界レビュアーズ」やら「回復術士のやり直し」がアニメ化されるなら、この作品もワンチャンあったりしないだろうか。いやまぁ、作者もスピンオフ作画担当もエロに素晴らしい定評のある作家であり、中身も掲載誌もエログロ上等であり、更にはエロ云々以上におフェミさんの槍玉に挙げられること間違いなしな主張ガン積みな作品である以上、今のこの世の中にリリースされていること自体が有り難い代物なのかも知れないが。作品の中身は「ああ 奇跡も魔法もあるんだよ!! 縛りとしてなあ!!!」ななろう系異世界転生。作者はバー・ぴぃちぴっとKAKERU、最近増えてきている成年誌からの一般商業転籍作家の一人である。いやまぁ、描いている内容のレーティングは成年誌と何も変わっていないような気もするが。因みにスピンオフの作画担当は瀬口たかひろ、往年の少年チャンピオンのお色気担当「オヤマ!菊之助」の作者といえばオッサンならお世話になったことの一つや二つあるのではないだろうか。
 作品自体は一見なろう系ハーレムものな作品であり、それ自体は間違っていないのだが、その系列と安易に同じと言い切れない設定として上で述べた「縛り」がある。火薬・電気・蒸気機関内燃機関を設定として縛った上で魔法的要素を省いた世界観で物語が描かれており、結果として安易な科学チートを行うことが出来ず、そのことが作品の独自性を生み出している。また、現代社会の男女観や一部の傍迷惑な思想集団に対してうっすい皮肉に包んだド直球な批判を作中登場人物に行わせていることも主要読者層には小気味よい内容を生み出していると言えなくないだろう。。。絶対、アニメ化無理だろこれ。
 ともかく、安易なハーレムものとしてもなろう系としてもいい感じの作品だとは思うので、未読の人には是非とも手に取って貰いたい作品の一つである。


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