思い出の作品達 第二十八回 「ドラゴンクエスト2 〜悪霊の神々〜」

ドラゴンクエストII

ドラゴンクエストII




 俺が始めてプレイしたDQ
 そして、俺が始めて裏技を試したゲームソフトでもある。使った技は『もょもと』『いかずちのつえ無限入手』『はかぶさの剣』辺りだったと思う。尤も、自分で発見したりゲーム雑誌を調べた訳では無く、知り合いの兄貴等からのタレコミを無邪気になぞっていただけだったと思うが。何せ、ゲームは一日一時間が当たり前だった時代に、(裏技を知る前は)レベル上げや金稼ぎだけで一時間を丸々使っていた俺にとって、それらの裏技は正にウルテクだった。
 尤も、裏技使ってもなおクリアするまでに数ヶ月掛かっていたりしたのはここだけの秘密だ……今じゃ考えられないけど、昔は一本のゲームにそれぐらいの時間を掛けるのが当たり前だったよなぁ。
 
 さて、本作は説明するまでも無いほどに絶大な認知度を誇る二大RPGシリーズが一つ、その第二作目にして出世作とも呼べる作品である。前作から圧倒的に広がり、陸や地下迷宮だけでは無く、海や塔、果ては極寒の山奥に至るまで作りこまれた世界。1対1のシンプルな戦闘から飛躍的に進化したパーティシステムの導入、世界各地に散りばめられた数々の謎解き要素、そして全然計算していないのに計算しつくしたかの様な絶妙なまでのゲームバランス……その全てが衝撃的だった。
 
 衝撃的といえば、ロンダルキアの洞窟は衝撃的だった。何がって、『ボコッ!?落とし穴だらけの難関ダンジョン!ロトの鎧(orいなずまのけん)もあるよ!』が衝撃的過ぎる。無限ループと合わせて、突破するまでに何回全滅したことか。大体、洞窟を突破してもロンダルキア台地でブリザードギガンテスから当たり前のように殺される訳だしな。本当に計算無しでこの難易度を作り上げたのだとしたら、当時のEnixは神掛り過ぎ。