思い出の作品達 六十四回 「ライブアライブ」

ライブ ア ライブ

ライブ ア ライブ

 
 
 今のサンデーからなら、一体どんな顔ぶれになるんだろうな。
 
 さて本作はSQUAREの『メジャーなんだかマイナーなんだか微妙なソフト、でも面白いシリーズ』な作品。
 ……まぁ、俺としては十分にメジャーで面白い作品だと思うけれども販売実績的には二線級だったりするんだよな。
 七人の人気漫画家によるキャラクターデザインとそれを活かした七つの時代/七人の主人公に分かれた舞台設定、各シナリオに共通して描かれるさまざまな形の『オディオ』、最終的に待ち受ける災厄の根源たる『魔王』……下村陽子のサウンドやSRPG風なバトルシステム、或いは各シナリオ毎に準備された主人公たちの特殊能力の数々、はたまた見た目から受けるコミカルな印象とは裏腹な悲喜劇交々に満ちたシナリオであったりと様々な点を持って高い評価を得ている作品。個人的に『SF編』における恐怖の演出は上手いと思っている、後『西部編』の分岐要素や『近未来編』のお約束度合いとか。
 決して傑作と評価は出来ないけれども、山椒の様に小粒ながらピリリとした印象を与えてくれる佳作。
 
 どうでもいいけど、全主人公をあだち充にデザインさせたら面白いかも知れん。或いは高橋陽一とか。(まぁ時代設定がばらばらだから服装で書き分けられるとは思うが。)