思い出の作品達 百七回 「アクトレイザー」

アクトレイザー

アクトレイザー

 
 
 『おはようございます、きさま。』が印象的なACT+SLG(+STG?)。
 製作は後に「ソウルブレイダー」「ガイア幻想紀」「天地創造」で名を馳せるクインテットが手掛けている。
 中々に歯応えのあるACTとSFCの性能を活かした美麗なグラフィック、古代裕三氏による荘厳で迫力のあるサウンドが魅力的な作品。一番最初のステージから盛り上がりまくるもんなぁ。『フィルモア』はマジで名曲。
 
 システムとしては二本立てとなっており、アクションモードとクリエイションモードから成り立っている。
 ゲームの流れとしては『アクションモードにて魔物の巣をクリアして土地を解放する』→『クリエイションモードで人々を導き、人口を増やして信仰を集め、神としての力を増やしていく。偶に特殊な道具や新しい能力を見つけることもある。』→『暫くクリエイションモードを攻略すると現れる新たな魔物の巣をクリアして、土地から完全に魔物を追い出す。』→『新しい土地へ出向く』を繰り返す事になる。まぁ、一部順番が入れ替わる事もあるが。
 アクションモードは剣装備固定+魔法選択制+体力ゲージ制の「魔界村」と例えれば判りやすいだろうか。いやまぁ、アレに比べればかなり難易度は低いが。基本的には覚えゲーなので、しっかり敵の動きを見極めて行動すれば結構パターンにはまる。慣れれば結構簡単だったりするが、慣れないうちは簡単に死ぬ……やっぱり「魔界村」だよなぁ。
 クリエイションモードは……えっと、何が近いんだろうか。イメージとしては「ポピュラス」が近いように思えるけど、何か違うよなぁ。簡単に説明すれば『妨害してくる魔物を打ち落とす』『人々を導いて魔物の巣を封印する』『地域を発展させて人口を増やし、レベルを上げる』『イベントアイテムや魔法や能力値上昇などを探す』といったリアルタイム制のSLGなんだが。簡単操作でそこそこ頭を使うので、意外にはまる。
 
 因みに俺は、マラーナの1面(巨大な怪奇植物)相手にゲームオーバーの山を築いたのが脳裏に焼きついていたりする。小学生時代、何故かあの面で詰ってしまって、その先はまともにプレイしていないんだよな。一応、ACTの上手い知り合いに頼んで一緒に攻略したりしたけど。
 
 時に本作は、以前「ゲームセンターCX」にて有野課長が挑戦し、クリエイションモードにはまっていた事でも有名。
 Vが回っているにも拘らず無言でせっせと人々を導いている辺り、本当にあの手のゲームが好きなんだなと思わせる一幕だった。
 ……まぁ、テレビ的には駄目駄目なんだけどさ。