「Bullet Butlers」

Bullet Butlers 初回限定版

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 いきなりエルネスタが来たので……ということで、とりあえず本筋ルートっぽい方から攻略。
 回想にてアルフレッドとの宿命を匂わせつつ、インタルード的な日常パート
 ……ここに来て、『魂を削られる』事の重大性が提示されつつあるのは、中々に感じ深いな。今まで、『削る』と言いながらも具体的な描写としては前半共通ルート部のギュスターヴらによる襲撃場面での暴走以外では殆ど無視されていた設定が、ここに至って牙を向いて来るとは。コゼットを本ルートに呪いの仮面付きで登場させた事によって、上手く対比されより深く表現されているようにみえる。
 一方、シド・アルフレッド陣営は漸く本腰を入れて暴走し始める……あぁ、なるほど。ここら辺りは雪Endと対比させた展開にしてある訳か。回想シーンの挟み込みやシドの動機付けが非常に物語へのめり込める設定となっており、思わず唸らせる構成。前作に比べて、メインヒロインルートと他ヒロインルートの展開の対比や交差が上手くなってるなぁ。
 
 さて、ベタベタで予想通りな展開を挟んで本編。
 やっぱり今回も準備してやがったか、怪獣決戦なスペクタクル映画的展開。どうでもいいが、そこで挿入歌は反則だ。
 主役たちの出撃に先んじて、一番手で描かれるのは……またしても美味しいところ持っていくつもりか爬虫類。
 畜生、格好良ぃじゃねぇか。流石はCV:松涛エルザ。
 続いてレイスwithゾンビの軍団をを挟んで、場面は拠点防衛戦へと移り変わる。ギャグパートだなぁ、ここは。
 後、態々キャロルに『牙』云々の発言言わせた上で活躍させるのは、ボーパルバニーを意識してるのか。
 
 一方その頃、肝心要の主役陣は橋の上を翔けて主戦場へ。意地と誇りを賭けて最終決戦へと突入する。
 ……まぁ、麻婆神父アルフレッドの姿がここまで一切見えないのは気になるところではあるが。
 その間も、脇を固める友人知人達の戦いは続く。守るべき者は被害の沈静化に、かつての戦友達は次々と主戦場へ。
 まぁ、多局面の戦いを描くなら、これぐらい壮大に嫌って程燃えさせてくれないとなぁ。
 刻一刻と変わる戦況、混乱の最中に戦場を精鋭を以って立て直してゆく過程。
 絶体絶命に追い込まれる一瞬、不意に訪れる救いの魔弾。絶望的な状況、それでも尚間一髪間に合う援軍。
 総力戦、一心不乱の総力戦。ここに至るまで積み上げてきたフラグ・伏線・全てを用いた総力戦……コレこそが醍醐味だろうて。
 ……しっかし、ここのところ影が薄かったと思ったら最後に予想通り味方に来たかギュスターヴ。後、何でもありなのな執事って。
 
 シドとの決戦、最終幕。本当に、全ての設定・全ての伏線、その悉くを費やした場面展開に圧倒されるなぁ。
 それはこの場の盛り上げ方だけではない、ここまでの積み上げ方が見事だからこそ魅事に盛り上がる。
 ……本当に、定番とか王道だとか、或いは中二病と言っても構わないだろうが、そういったものに定評があるよなぁ。
 
 最後に、最終決戦を前にシドの最後が語られる。
 ――――あぁ、もうね、こ〜ゆ〜の弱いんだよなぁ俺。
 
 ところで、一応コゼットとも逃げてみた。まぁ、脇も回収しとかないとな。
 どうでもいいが、その「苦心に苦心を重ねて邪法を編み出した魔法使い」の名前は謝さんとか言わないだろうか、言わないだろうな。
 ……いや、魂を移動させる邪法と聞いてまず最初に思い出したのが刃鳴散らす・第四章だったんで、つい。
 (まぁ、パロディネタとかじゃなくて、しっかり世界観に基づいた設定に拠ってるみたいだけどさ。
  ただ、魂を移す作業について水に例えるのはオマージュかも。
  尤も、鬼哭街では簡単そうに例えていたのに対して、こちらではとてつもなく困難な作業として、
  しかも、不可逆で凄まじい劣化度合いな代物として設定しているけれども。)