思い出の作品達 第百四十七回 「ドカポン3・2・1 嵐を呼ぶ友情」
ドカポン3・2・1嵐を呼ぶ友 | |
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そして、シリーズ最高傑作であろう完成度と楽しさ/遊び易さを持つ傑作TBLゲームである。
異論は……多分、あんまり無いだろうな。4かコレかって感じだし。いやはや、炎のオーディション含めてSFCのドカポンはマジで外れが無いから困る。
RPGとしての成長要素や討伐・対戦イベントを『陣地の取り合い・運営』を目的とするボードゲームに組み込んだ異色作。
単純でありながらも読み合いが楽しい戦闘システムや、他者の妨害を兎に角推奨する各種コマンドや説明など、コンシューマゲーム機用ボードゲームとしてここまで盛り上がれる作品は、本シリーズを除けばそれこそ「桃太郎電鉄」ぐらいな程に徹頭徹尾対戦を意識した作品造りが光り、そのシリーズ内においても一際輝いている本作。何というか、快適にコミカルなのが非常に宜しい感じだと思われる。何というか、毒と中和の割合が絶妙なんだよな。
・表面上ほのぼのとした世界、ほんわかとしつつも毒を感じさせる柴田亜美デザインの登場人物たち。
・ゲームを起動した直後に現れる友情破壊な一文と、それを実行に移せる用意された手段の多彩さ。
・カートリッジらしくレスポンス良く動きまわるゲーム画面に、何となく耳へ染みとおってくるBGM。
アレだ。
デフォルメされたキャラクターを用いたゲームとしては全く問題無しに今尚通じるだけの完成度で、もう褒め称えるしか無い。
本作については、そりゃもう小学校の頃に遊び倒した記憶が色濃く残っている。
わざとデビル化を狙って最下位からの虐殺を楽しんでみたり、確実に街の開放・運営を行っていって手堅く優勝を狙ってみたり。
時にはタッグを組んで、時には裏切り裏切られて、上位を蹴落とし下位を扱き下ろす。そして自分が落とされる。orz
マルチタップは無いからと、仕方無しに2本のコントローラを回し使って、肩を並べて遊んだあの経験は得難いものだったと思わなくも無い。
……というか、小学校高学年の頃は友人の家に集まる度にコレか「フォーチュンクエスト ダイスをころがせ!」か「ただいま勇者募集中 おかわり」をプレイしていた様な気がする。あ、後「スーパーボンバーマン2」と。
シングルゲームでも結構様々に遊ぶことは出来るが、やはり大勢で対戦する事にこそ真価を発揮する作品。
接待ゲームとして本体ごとで一家に一本は用意したいところだろう。