中古品は交換対象外

日記:リンゴループ

 
 春過ぎて 夏も過ぎては 秋間近 連休取れて 衝動買いした(三十一文字)
 
 ……結果がタイトル。いやまぁ、今使っているiPhoneXRが6年以上使っていて、液晶が割れてる(けど遠目には分からない綺麗な割れ方なので気にならない)し、液晶下部に画面が掛けて(帯状に黒くなっていて結構見づらくなって)いて、若い頃ならとっくの昔に機種変更しているような状態のものを「まぁ使えるし、買い換えるの面倒だし、機種変更で本体無料も無くなったし」と生来の不精でなんとなく使い続けていたところ、連休が取れた日の初日の深夜にAmazonでオススメされてしまったから、深く考えずにポチったのが運の尽き。
 「何か【整備品】とか書いてあるけど、まぁ大丈夫だろうし、不良品掴んでもどうせAmazonだから返品交換楽勝でしょ」と考えたのかは我が事ながら知らんが、軽い勢いで購入したのが届いたのが先ほど。そしてとりあえず充電しようとしたらリンゴのマークが付いたり消えたりを繰り返しやがる林檎ユーザーにとっての悪夢の発生である。「これが噂に聞いたリンゴループか〜」と感慨に耽りつつも返品処理しようとして、できない事実に気付かされる。いや、具体的にはいつものお気楽返品はできないよーとの画面が表示された訳だが。
 

返品できないの図

 
 「うわ、面倒臭ぇ」と思いつつも税込¥76,800で林檎印の文鎮買った訳ではないので出品していたショップに返品か交換対応を希望する旨のメールを送ったら「Amazon出品なのでAmazonのカスタマーサポートへ」となり、仕方がないのでAmazonのカスタマーチャットでやり取りして中古のためシステム上返品対応することに。まぁ、二時間ほどでとりあえず片付いたから素早い対応ではあると思う。
 そして問題は手元に残るであろうiPhone12用のケース。仕方がないので、折角だからiPhone12proの手頃なのを頑張って探しますかね。
 

ゲーム:スターオーシャン2R

 
 この頃のトライエースは本当に輝いていた。
 
 一昨年はタクティクスオウガリボーンが悲しい結果だった訳だが、そんな■eが送り出した「スターオーシャン セカンドストーリー」の正統リメイク。そう、本当に正統派なリメイクをしてくれたのである、珍しく。いや、TORだって要素の大半は正統派リメイクではあるのだが、ユニオンレベルキャップとバフカード以外は。そんな、新作を出せば爆死し、リメイクは手抜きか余計なことをするのに定評のある■eなだけに不安が拭いきれなかったのだが、実際にプレイしてみると「こういうのでいいんだよ、こういうので」と言いたくなる出来栄えに満足されられた。
 まず、CVは過去2回のリリース時の面子で揃えられる限りそのままのフルボイス化&選択式。次にファストトラベル機能の搭載&PAの発生状況の可視化。あとおまけで敵との遭遇を歩数エンカウントからシンボルエンカウント化に。また、戦闘システムも原作準拠ながら以後のシリーズからの導入されたアクション性の強いものに刷新。バブルローションとビターローションも当たり前だが弱体化されている。(尤もこれはPSのベスト版から対応されてた) どれもこれも原作のゲーム性を大きく損なうものではなく、当時のプレイ感覚を懐かしみながら現代的にリファインされており、まさに正しく【令和最新版】……この書き方だとパチものみたいだなぁ。
 
 正直、ヘビーゲーマーなら色々と文句をつけるところもあるのだろうが、昔それなりにRPGを遊んでいた程度のおっさんにとってはとても良いリメイクだったと思う。この『原作のテイストをきちんと残したリメイク』を作れる感覚があるのなら、DQ3も期待していいのかも知れない。
 

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ゲーム:思い出の作品達リブート「ドラゴンクエスト7 エデンの戦士たち

 
 サムネ用にAmazon検索していたらPS版が全然見つからず、やっと検索に引っ掛かったら2万とか4万とか値段がトチ狂った跳ね方をしている。最近のレトロゲーム高騰の波は(20年前の作品とはいえ)トリプルミリオンヒット作品=市場にモノが溢れているものすらここまで押し上げるのか、と一瞬思ったものの、冷静に他のネットショップやオークションサイトを調べると肌感覚的に妥当な値付けしてた。Amazonでの出品だけ何か異様に高くなってる。何でやねん。
 
 現状プレイするならスマホアプリ版かその元となった3DS版になるとは思うが、思い出を語るのであるならばやはりPS版になるだろう。20世紀末、RPGの双翼のもう一方であるFFが7・8・9とPS市場で爆発的ヒットを重ねてその存在感を示していた反面、DQは年々開発期間が延びに延び続け、公式すら発売延期をネタにしたCMをお茶の間に流し始める始末。実際、2024年現在、FFのナンバリング最新作が16なのに対してDQは11といつの間にか5タイトルも差がついている。関連作品の数においても(最近はDQスマホアプリで乱発しているような気もするが)リリース数は圧倒的にFFの方が多い。そして、少なくともPSの頃まではその多くが名作・良作と言い切れる出来栄えだったため、ゲーマーの多くがFFブランドを高く評価していた。ただ、それでも平成中期のあの頃、ファミコン黎明期からの古兵が日本市場に多く生き残っていたあの頃はDQは別格扱いだった。そんなDQの最新作がいよいよ発売される20世紀最後の夏休みの終わり、当時のゲーマーたちはこぞって令和の今となってはほとんど見かけることのなくなった街のゲームショップに小遣いを握りしめて駆けつけたのだ。夏休みの最後をDQ7に注ぎ込もうと、皆誰もが胸を高鳴らせていた、そんな24年前のあの日。
 今となって振り返れば悪くはないという言葉はクソゲーと言われた作品を擁護するのによく使われる言葉であるが、フラグ理解して最短ルート駆け抜けても初回戦闘まで20分以上かかるのはゲームデザイン的にダメだわ。ましてや当時の事前情報無し初見プレイヤーなら初回戦闘まで1時間以上かかっていた訳で。下手をすればプレイ初日を戦闘せずにセーブして終わりかねん。DQ1を作っていた際にプレイヤーの誘導にアレだけ拘っていたのは何処へやってしまったのかと嘆かざるを得ない。そして、ユバールまで進めたらあの暗黒舞踏を見せられる罰ゲームが待っている。PS初期レベルと言わざるを得ないクオリティのあのムービー、当時のリアルタイムプレイヤーの比較対象は本作の1ヶ月ほど前に発売されたFF9。言い方は悪いが少なくともライトユーザーにとっての見た目の部分については内製で看板タイトルにリソースを全力投下し続けたSQUAREとあくまで外注だったDQの差が露骨に出てしまったと思う。
 ただ、フラグが解りづらかったり、石板が見つかりにくかったり、元の世界と石板世界のアクセスが最悪だったりと矢鱈に時間と手間を食うゲームデザインに目を瞑れば、個々のシナリオは中々に考えさせられるものが多く、戦闘バランスもダーマ前後を我慢すればどうにかならなくもない。実際問題、悪評はそれなりに立ちつつも当時からそれなりの数のプレイヤーがいて、続編の8の売り上げもやや下がりつつも現状維持したことを考えれば、皆文句を言いながらも楽しく遊んでいたのだと思う。本気で見捨てられるぐらい期待を裏切っていたならば、次回作以降の販売本数に顕れていた筈なのだから。何処の何とは言わんが。
 

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