気になったシリーズ動画@ニコニコ動画 「ロマサガ2 終帝一人旅+術・傷薬封印プレイ」



 ベア皇帝に小剣縛り、或いはおやつの人のシリーズの様に、ロマサガ系の動画を見ているといつも思う事がある。十数年前の俺たちの苦労は一体何だったんだろうか、と。いやまぁ、あの当時は苦しみながらも強雑魚敵との戦いで手に汗を握り、時折頭上で輝く電球に心躍らせ、広がる帝国の版図や発展していく都市設備、次々と開発したり拾ってきたりする武器防具の数々から齎される興奮の坩堝にどっぷりと浸かっていた訳だけどさ。最強クラスの技を閃いた時の衝撃や苦戦する戦いを一挙に覆す革新的なチキン戦法であるラピッドクイックを思いついた時の達成感は異様なモノがあったものだろう。(尤も、ラピッドクイックは初プレイ時には思い至らなかったが。)
 さて、本プレイではパジャマジェラールへの世代交代以降、クジンシー撃破までの間に最終皇帝じんせいオワタを出現させ、その後は彼のみの単身行にて七英雄その他を撃破していくというスタイルとなっている。しかも、術法と傷薬などを封印しての縛りプレイ。一人旅である以上、陣形補正が得られないというにも関わらず、シャドウサーバントやソードバリアの様な便利な補助術や凶悪なや各種回復術が使えない。その上、残る数少ない回復手段である傷薬さえも封じてしまうという徹底振りと来れば、普通に考えてクリア出来るとは到底思えない。大体にして、発売当時においては少なくない数のプレイヤーがごく普通にプレイしてすら要所要所で攻略を断念してきた難関作品であるにも関わらず、どうしてこんな縛りを重ねてまでクリア出来ると考えたのだろうか。
 まぁ、サガシリーズはやり込めばやり込むほど戦略的な計画と準備にモノを言わせられる作品である為、本プレイにおいても事前準備段階その他において大小様々に必勝の手を打ち込んでおり、勝つべくして勝っている様子が見て取れる。現役当時に苦戦を重ねていた経験を持つロマサガーならば非常に楽しめるシリーズであるといえるだろう。