思い出の作品達 第百十八回 「SDガンダム外伝 ナイトガンダム物語 〜大いなる遺産〜」
SDガンダム外伝 ナイトガンダム物語 | |
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多分、80年代〜90年代前半に生まれた男児ならば一度は集めた事があるのではないだろうか、俺もしこたま集めたもんだ。
或いは、コミックボンボンに連載されていた漫画版に心躍らせていた奴も多いのではないだろうか、はたまたOVAとか。
(そう言えば、ボンボンといえば「甲竜伝説ヴィルガスト」はGJな少年漫画だったよなぁ。あの健全なエロさはディ・モールトよろしかった。)
さて、本作は別世界から飛ばされてきた記憶喪失のモビルスーツ(武者ガンダム 頑駄無真悪参)、ナイトガンダムを主人公としてガンダムシリーズのMSや登場人物を自己パロディしたキャラクターたちが織り成す剣と魔法の世界「スダ・ドアカ・ワールド」を舞台としている。
見下ろし方のフィールドマップ、対面方式の戦闘画面、三桁上限のステータス設定、アイテム管理はキャラクター単位……等々、良くも悪くもドラクエ方式を受け継いだよくある作品のひとつとなる。いやまぁ、版権モノにしては『細部においてCRPGに対応させるための変化(改善)はあるが、基本的に原作準拠のストーリー』『SFC初期にしては綺麗なグラフィック』『そこそこにデッドリーなバランス、ただし過剰な経験値稼ぎによるパワープレイも可能』とライトからヘビーまで幅広く対応可能な程度には出来が良かったりする。稼ぎポイントとしては三章冒頭のアムロ一人旅状態がお勧め。あそこでアムロを超強化しておくとアルガス騎士団が比例して強くなってくれる……下手をすればゲームバランスを思いっきり壊すほどに。
また、本シリーズにおいて特徴的なネタとしてはカードダスをゲーム内にて購入/戦闘中に所持カードダスから(己のレベル以下の)サポートキャラクターを召喚出来る事だろうか。ショップ内などに設置された自販機にて20Gを消費してランダムに入手が可能となっている。ただし、下手に購入しまくるとネタバレなカードも入手できてしまう気がするのだが、その辺りはどうなのだろうか。いやまぁ、原作準拠のストーリー展開な版権モノゲームにおいてネタバレもへったくれも無い様な気もするが。
ただし、若干の設定ミスやバグが散見される、『FF1の東尋坊やDQ3のカザーブ東地域の様に、ラクロア南の一部にて次の章の敵が出現する。』『ラストダンジョンでのイベント時にナイトガンダムが*********に変化する際、一定の装備をしていないと最強の武具が入手出来ない。』辺りがパッと思いだしたところ。勇者の兜?を購入していなかったから光の兜が入手出来ず、焦った記憶が個人的には懐かしいところだ。
本体発売2年後の作品としては少々FC臭いとなっており、操作性や操作感がもっさりとしているのが残念なところだが、逆に言えばFCで慣れていた当時のユーザーにとってはごく標準的な難易度/出来栄えのRPGだったとも言える。(尤も本シリーズに関して言えば、逆に製作がこなれていたFC版の方が出来が良いとの評判だったりするのは内緒だ。)