ファイアーエムブレム 新・暗黒竜と光の剣「リメイクのリメイク」
いや、新システムが色々と物議を醸し出すのが判る今日この頃。アリティア宮廷騎士団の扱いが悪すぎるZE。
さて、マケドニアじゃなくてアリティアの第一王子のマルスが主人公であるファイアーエムブレムシリーズ初代作のリメイクたる本作。
どうでもいいが、大乱闘スマッシュブラザーズXの蛇無線担当はFC版を200回ぐらいやり込む刑が妥当だと思うのだがどうだろうか。老兵縛りとかで。
ともあれ、NDSにおけるコアなゲーマーへの切り札の一つとして繰り出された本作、確かに出来は良く、Mr.傷薬を筆頭に懐かしい面々の再登場に思わず頬が綻んでしまったりもするし、GBA時代のそれを進化させ暗黒竜用に添削した本作システムはゲーム進行のテンポも良く、携帯機にてチマチマプレイする際を想定して色々と工夫している様子が窺える。つまり、主要購買層として考えているのはあくまで旧来のファンであるが、作品としての性質をそのまま受け継ぐ事によって新規ファンへの敷居も低く設定する事が出来、結果として万民向けなS･RPGとして新旧双方を見据えた販売戦略を見て取る事が出来るだろうか。
単体の作品として見た場合に簡易で判り易いシステムや王道なシナリオ等、NDSでリリースされたS･RPGの中でも屈指の出来栄えであると賞賛する事が可能である……のだが、要は基本的にFC〜SFCで形作られたものを流用しただけじゃないかと突っ込む事が出来るかもしれない。しかし、下手に三竦みや武器熟練度制を採用したり、改良か改悪か論争が絶えないであろう兵種変更を付け加えたり、能力上限値を最高30を目処に引き上げたりそもそも各ユニットの成長率が色々増減していたりと、変わっている部分は激しく変わっているので、旧作の感覚でプレイすると泣きをみるかもしれない。
今回の修正で大きく恩恵を受けているのは、AX-MENの面々である。流石にSFC時代の鬼成長率こそ削られてしまったが、近年仕様のシステムが基幹に組み込まれたお陰で斧が非常に凶悪化しており、削減されてもまだまだテンプルナイツ(笑)と比べて凶悪な能力値を誇るどう考えてもオグマよりも隊長に相応しいバーツとかが序盤から大活躍を見せてくれる。というか基本的に上級職の追加や兵種変更の恩恵は基本的にかつて『初期値や成長率が鬼だけどクラスチェンジが無い所為で最終能力値がイマイチ』『成長率は良いけれども、同じ兵種で更に能力値の良かったり既に育っているユニットがいたりして使わない』『能力値の凸凹が酷過ぎて星のオーブの補正が無いと尖り過ぎたステータスになりがち』といった面々を輝かせる事となっていると言えるだろう。というか、上級職が元からあった連中も同様に能力の伸び補正や出撃面子的な意味での需要や愛情に合わせて兵種変更をかます事が出来る為、地味に恩恵を受けているかもしれない。
逆に今回も恩恵を受けられなかった面々は大陸一の弓使いを含む老兵軍団であろう。下手に能力上限が増加した本作において、レベルアップ回数が下級職に比べて少なく、更に成長率も悲惨で初期能力も目立つところの無い爺さん達を活躍させる手段はやはりチートなりドーピングなりしか無い模様。実のところ、ミネルバやミディアもここに含められかねないのだが、基本的にFEは美形と女性優位な設定にしてあるからまだマシだったりするかもしれない。愛情的な意味も込めて。
まぁ、普通にノーマルで縛りを設けずにプレイするならば、上記の恩恵や弊害を気にする事無く好き勝手な面子を選んで出撃させていても、特に問題無く進行する事が可能。逆に言えば、ハード１以上でプレイする場合はこれらのシステムや成長率を把握・理解して挑まないと簡単に詰む難易度なのだろう、多分。本作ではまだやって無いから知らんが、こんなシステムを用意して高難度モードが複数段階あるという事は、システムを有効利用しろという開発者からのメッセージだろうし。
とにかく、先ずは一周目をクリアする事から始めないと。
追記：星のオーブの成長率補正、今回は削除されたらしい。
追記の追記：星のオーブって入力したら星野オーブって出てきた。
アレだ、『カチュアはワシ
