不思議のダンジョン 風来のシレン3 〜からくり屋敷の眠り姫〜 「始皇帝を騙した男の末路」
不思議のダンジョン 風来のシレン3 ~からくり屋敷の眠り姫~
まぁ、本編クリアの為にはからくり屋敷の謎を解決しなければならない。本編をクリアする事自体は兎も角、未だ見ぬ強力な剣や盾、有用な腕輪や巻物が本編の後に控えている以上はいつまでもほったらかしにしておく訳にもいかず、オーバーキルな戦力を整えた上で鼻歌を歌いながら竹取の翁が待ち草臥れているだろう空中舞台へと足を踏み入れる。
周りに壁が無い故にうっかり壷を投げたりすると大惨事となるので注意が必要な本ダンジョン、流石にケンゴウ系は出現しないのはスタッフの優しさなのかもしれない。まぁ、出現したところで見敵即殺の精神で電撃戦を展開するだけだが。殺られる前に殺れるならば、殺っておくべし厄介な連中。後の祭りで泣くのはいい加減御免被りたいしな。
厄介といえば、本ダンジョンでは装備の印を消しに掛かってくるケロケロぼうず系上位種のジャノメぼうずが出現するから、こいつだけは見つけたら先手で片付けておくべきだろうか。他には特に留意する敵は居ないので、低レベル攻略ならば、いつも通り細心の注意で、パワープレイで進んでいるならいつも通り蹴散らしていけば良いだろう。
という事で、パワープレイで突き進む我がシレン達一行は(ジャノメぼうずにだけは気を付けて)いつもの様に並み居る化け物達を撫で斬りにしながら全十一階層を物見遊山気分であっさり踏破し、事の黒幕であろう竹取の翁の前へと辿り着く。ここで漸く竹取の翁についての正体、そして1000年前に伝わっていた鶴の伝説の謎が解ける事になる。いやはや、『蓬莱』で『鶴』なら確かにそれを思い浮かべるべきだったか。日本神話に拘りすぎて、我ながら視野が狭窄していたか……まぁ、この爺の正体や企みなんて本当はどうでもいいんだけどな。
さて、正体を現した渡来人相手に決戦……かと思いきや、いつぞやのからくり屋敷(上の世界)頂上での戦闘と同じく、竹取の翁自体にはダメージが通らない仕様となっている。ここでは周りの雑魚〜尤も、一応攻撃力は結構高いので気を付けたい所だが〜を蹴散したところで戦闘が強制終了となる。まぁ、黒幕だし、一旦は引きを作るって事だろう。撃破後はいつものネタばれタイム。今回は竹取の翁が何故に2000年も生きているのかについて。何と言うか、単体のお話としては結構よく出来てるなぁと思わされたり……ただ、何度も繰り返して主張しているが、前作までの設定を無視してまで風来のシレンで本作ストーリーをやる必要性は皆無だと思うがな。やりたければ、いっその事Wii用新規タイトルとして新たに和風ローグライク・ダンジョンRPGとして売り出せば良かっただろうに。それなら、変なアンチも然程湧かずに済んだと思うんだがなぁ。
ともあれ、物語もいよいよ最終章。イザナの血とは(まぁ、凡そのところのネタは読めるけれども)果たして一体何を表すのか。竹取の翁が言い残した『神』とは。最終章へ向けての急展開は今尚加速し続けている……おぼろ可愛いよおぼろ。