思い出の作品達 第百八十二回 「フォーチュンクエスト ダイスをころがせ!」

フォーチュンクエストダイスをころがせ!

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starドカポン」よりは精神衛生上良い。

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 そう言えば、気が付けば原作も随分息が長い作品だよなぁ。筆が遅い作品ってのもあるだろうが。
 それでもOVA化にコミック化にテレビアニメ化に本作ともう一作のゲーム化と、一通りのメディアミックスも為されているぐらいには、地味に人気があるって事なのかもしれん、原作を追いかけなくなって随分立つけど今はどうなっているんだろうか。何でも、第一巻の伏線(難関クエスト)を回収したって事ぐらいしか知らねぇし。
 
 さて、人気ライトノベルシリーズが原作のすごろくゲーム。形式としてはドカポンと桃電と人生ゲームの中間の様な感じの作品。サイコロを転がして作品世界を再現した盤上を駆け回り、与えられる依頼を先を競い合ったり或いは妨害し合ったりしつつこなしていき、依頼達成ポイント(FP:フォーチュンポイント)の合計を競うゲーム。妨害といっても某友情破壊ゲームほど殺伐としておらず運次第な部分がある程度大きいタイプの、原作の世界観を活かしたほのぼのとした感じのゲームシステムが採用されている。
 原作付きゲームながら、別段原作ファンでなくても楽しめる且つ原作ファンであっても楽しめるといった良く出来た版権物のゲームと言えるだろう。
 というか、そもそも俺自身、原作に嵌ったのは本作を小学校時代に知人宅で集まってワイワイやっていたのが楽しかったからだったりするしな。
 
 PSでリリースされた作品も、似たようなコンセプトで作られた作品(こちらはボードゲームとしてはモノポリーいただきストリートの派生系)が存在しているが、こちらも地味に遊べる作品だったりする。
 ただ、本作も次作もボードゲームの為、多人数プレイでなければ面白さの1/10も発揮出来ない事を特記しておく。接待ゲームとしては結構優秀なんだが。