エストポリス 『本作≠エストポリス伝記2』
何か、出だしから全然違っててびっくりしたのは俺だけじゃない筈。
RPG→ARPGへのジャンル変更とキャラクターグラフィックの刷新は知っていたけれども、シナリオや世界設定にまで大幅に手を入れている事は調べてなかったのでOPから凄まじく『!?』の連続だった。
なるほど、コレ買う時にレジ打ってくれた知人が警告してくれた理由がよく判る。ネバーランドカンパニー謹製と言えども、原作スタッフの確信犯的な原作クラッシュなのは間違いようも無い事実だし、原理主義者だったらキレるレベルだなぁ。
ただ、企画倒れだった3の設定を上手く取り込んだ新約版だとか、事前に構築されていた己の脳内補正に対して修正をかましてやれば、何だかんだで触っていて面白い作品だと思う。サクサク遊べるし。
まぁ、脳内の原理主義者な俺が『ベタ移植、というかVC配信で構わない。「エストポリス伝記2」をプレイさせやがれコン畜生』と叫んでいるのは、多分正しい怒り。少なくとも、ハイデッカだけは有り得ねぇ。(まだオープニングDEMOにチラッと登場しただけだけど、アレには吹いたwww)
さて、肝心のゲームとしての内容はよくある3D・ARPG。具体的に挙げるならば6以降の「イース」とかだろうか。或いは、「ガイア幻想紀」+「天地創造」÷2って計算式が脳裏をよぎった。
・剣振って敵を蹴散らし、幾つかギミックを動かしながらダンジョンを攻略していくスタイル。
・フィールドマップは全廃され、街やダンジョンを選択→3Dマップへって感じの移動方式。
・装備品は簡略化、剣と鎧のみ。多様なアクセサリーやらは撤廃。代わりにキャラクター毎の固有能力が習得できるようになっており、性能面でより差別化がなされている。
・操作系の関係上か、旧作シリーズでは過半数がホイホイ使っていた魔法は撤廃。代わりにIP(自動自然回復)を用いるチャージアタックやウェーブアーツが戦闘や攻略の鍵として台頭。
・シナリオや世界観は前述の通り大幅変更、原作プレイヤーに判り易く誤解を招くように説明するなら、
『冒頭のアレクディアスとエリーヌのシーンは丸々カット』
『虚空島が最初から浮いてる』
『レクサスとエクセリオンが冒頭から登場』
『ついでにガデスも冒頭から登場』
『ハイデッカが白衣着てる』
『例えるなら旧作は「ブレスオブファイア2」で本作は「ロックマンDASH」ぐらい違う。システム&世界観的な意味で』
いやぁ、本気でネバーランドカンパニーはっちゃけ過ぎな改変っぷり。ところどころに原作な部分もあるけれども、基本『キャラクター名が同じだけの新作』と思っておいた方が無難。
まぁ、下手にヌルゲ化移植されるぐらいなら、(方向性に対して疑問を覚えないでも無いけれども)コレぐらい頑張ってくれた方が好感が持てるってものだろう。
あぁ、サウンド面では全く以って心配する事は無いので、それだけは安心して買って欲しい。
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