レトロゲームあれこれ

さて、今日はレトロゲーム(RPGばっかりだけど)について語ってみようと思います。


一応レトロゲームについての定義ですが2chレトロゲーム掲示板によると
PCゲーム:黎明期?Windows3.1(98DOSゲーム)まで
コンシューマ:黎明期?SFCまで(3DOPC-FX含む)
アーケード:大まかに90年代前半まで(下向いていた頃まで)
との事です。


とりあえず、個人的にお奨めなレトロゲーは
Tales of Phantasia
Star Ocean
エストポリス伝記I II
不思議のダンジョンII 風来のシレン
Tactics Ogre
この辺りですね。


まず、ToPについてですがとりあえず続編の事は無視してください~~―y(− −;)
シナリオはかなり完成度が高く、戦闘もシビアなバランスで気を抜くと簡単に逝けます(←特にハードモード)
音楽も桜庭統氏によるモノでゲームサウンドらしい雰囲気にマッチしていてグッドです。
なお、このゲームはクロノトリガーが32MBROMと騒いでいた同時期に48MBROMとして発売されたモノで、主題歌やキャラボイスが多数使用されています。
この為にかなりのシナリオが削られたとの事です・・・たぶん、発売元のナ●コの差し金でしょう。
個人的な意見を言えば、どうせ声優を使うなら同じ様な声は避けるべきだと思いますが・・・なお、これ以後の続編ではAAAは開発に関わっておりません、かなりナ●コと対立したとのことですから・・・


次にSOについてですが、シナリオ貧弱システム豪華の一言に尽きますね。
無理矢理過ぎて軋んだシナリオはどこかDQ7を彷彿とさせるところがあります。
中盤までのシナリオはそれほど違和感はないのですが、終盤の展開が急すぎて少々閉口します。
音楽はToPと同じ桜庭統氏で、これに関しては文句のつけようはありませんが、個人的な意見を言えば若干戦闘に関してToPに比べ見劣りする感があります。
なお、これ以後の続編はENIXのDQに代わるキラータイトルとしての地位を確立していることは皆さんも御存知ですね。


さて、三番目はエストポリス伝記です。
この作品は優等生な作品です。システム・サウンド・グラフィック・・・全てが標準以上を示していますが、それ以上のモノではありません。
ただ、シナリオに関してはおそらくSFC屈指の感動的なモノだとは思います。
今ひとつRPGに縁の無いTAITOからの発売という事で、世間での認知度は低いですが同時期に発売した他の作品との比較で言えば、かなり高い水準のモノだと思います。


四番目は風来のシレンです。
これはSFCきっての名作ゲームです、何回でも遊べます、千回でも遊べます。
サウンドノベルシリーズと並んで、チュンソフトの名を天下に轟かせたキラータイトルです。これに関しては若干慣れるまでに時間がかかるかもしれないぐらいしか欠点が見いだせません。


最後はSRPGの雄Tactics Ogreです。
◇からPSで発売されたFFTが戦術性の薄い作品だったのに対し、若干癖があるにしても戦術性の高いSRPGとして高い評価を受けています。
全作がもう少し大局を見るゲームだったのに対し、純粋に局地戦にゲームを絞った作りや民族対立を画いたシナリオは否定できる点を補って余りある魅力を持っています。


さて、この五つの作品。確かに古いゲームではありますが、その当時には確実にプレイヤーの心を掴んだ作品でもあります。
そこには美麗な動画はありません、現実に迫る3Dポリゴンもありません、しかし、そこには確実に『ゲーム』が存在しています。


今日作られている『大容量を生かした動画・音楽・音声』重視な作品・・・それだけがゲームなのでしょうか?
動画も無い、音源も貧弱、申し訳程度の音声・・・そんな環境でも何かを表現することは出来ます、プレイヤーを引きつけ、離さない求心力を持つ事は出来ます。
映画のようなゲームもいいでしょう、しかしゲームが映画・小説・漫画・アニメ等他のメディアと違う点は何処にあるのでしょうか?


定められた進路の中であっても、プレイヤー自身がシナリオの作り手を担うことが出来る
そして、プレイヤー自身のスタイルで物語を画く事が出来る・・・そうではないのでしょうか?
ゲームにとって重要なのはゲーム(的なエンターテイメント)性なのであり、他の要素はそれを作り上げる為の素材に過ぎない。故に、ゲームの名作・駄作を決めるのは開発費でも開発環境でもなく、プレイヤーと同じ人間である開発者の発想・・・それらのゲームの素材を組み合わせる、開発者の独自性オリジナリティ。


私はそう考えます、あくまでも私個人の意見としてですが。


しかし、音声がついたという理由だけで『Phantom of Inferno』DVDを購入した人間が言っても説得力無いわな・・・