要するに鋼の錬金術師最近読んでる/観てるという事

鉛から金を生み出そうと思ったら、核融合でもしないと無理。>>挨拶


最近、何かと錬金術という言葉を目にする。何でもガンガンで連載中でTVアニメ放映中の「鋼の錬金術師」というのが受けているかららしい。


そう言えば、私の最近愛好するTYPE-MOON系の作品でも何気に錬金術の描写があった様な気がする。
まぁ魔術云々を語るには錬金術は欠かせないファクターだから妥当ではあるが。
同様に、デモンベインでも扱われていた。
尤も両者ともに主体は魔術な訳だからあくまでも添え物程度の扱いだったと記憶している。


さて、実際の歴史を紐解くと近世以前は錬金術が最先端の科学を担っていたのは周知の事実で、とりわけ化学は錬金術無しでは成り立たなかったといっても過言では無いだろう。有名な人物を挙げるならば万有引力を発見したかのニュートン錬金術に傾倒していたぐらいらしいのだから。


尤も、質量保存の法則(化学変化の前後で質量の総量は変化しない)やドルトンの原子説(単体も化合物もすべて粒子(原子)からできていて、それぞれの元素の粒子(原子)は固有の質量と大きさをもっており、分割できない。化合物は 原子が一定数結合したものであり、物質の変化は原子の組み合わせが変わるだけである)を知る現代の我々からしてみれば『錬金術なんて胡散臭すぎる』と一蹴にしてしまうところだが、現代科学に於いては理論上あらゆる原子からでも金の精製が可能である(核融合を使えばあらゆる原子を生成可能、まぁ反作用がとんでもないが)事を考えれば現代科学もまた錬金術であるといえるかもしれない。尤も屁理屈に過ぎないが。


さて、冒頭で触れた「鋼の錬金術師」だが意外と面白い。ガンガンもたまにはこういった秀作が現れるので中々捨て置けない雑誌ではある。尤も、創刊時のあのラインナップには今や程遠いが。