今日のおすすめ『隆慶一郎「影武者徳川家康」』
- 作者: 隆慶一郎
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関ヶ原で実は徳川家康が死んでいた!?驚愕の設定を基に展開される歴史大河小説。著者の作品に共通する『道々の者』の概念を用いて徳川家康の晩年を描いた作品。以前ドラマ化もされ、原哲夫氏によってコミック化もされているので知名度は高いだろう。
個人的には段々年老いてゆく描写が生々しい原作たるこちらよりも、原哲夫のコミック版の方が痛快では有るのだが、物語の完成度ではやはり原作に勝るものは無いと思う。尤もそれは『表現規制や画像・映像媒体による描写の限界により、小説が持つ緻密な描写+読者の想像力を漫画や上回れない』と俺が考えているからで、人によっては違う評価を下すかもしれない。
何はともあれ、漫画を読んだことが有る人も無い人も一度読んでもらいたい作品である。