思い出の作品達 八十二回 「ガイア幻想紀」

ガイア幻想紀

ガイア幻想紀

 
 
 世界各地の謎っぽい遺跡や伝説をモチーフにした探検モノA・RPG
 程好い難易度のACTと上手く組み上げられたパズル的要素の強い迷宮、明るい感じの絵柄とは裏腹にどす黒く人間臭いシナリオ。
 そして、作中のドット絵とは掛け離れた説明書のイメージイラスト。(何と言うか……凄い少女漫画。確か、キャラクター原案が萩尾望都だったっけ?)
 
 アレだ、Boy meets girlとしてはよく出来た作品なんじゃないだろうか。お姫様と市井の少年というのもベタだし、お姫様が少年+その仲間達と一緒に冒険を繰り広げるという展開も有り触れたシナリオではある。故に、その有り触れた脚本を独自の脚色を以って色鮮やかに描いたこの作品は中々の評価に値すると思われるのだが如何?後、伏線の張り方と回収の手法が結構上手いと思う。特に全ての謎が最後のドンデン返しにて解決されるのは中々に爽快。
 他にも、『歴史の謎』へ挑む物語を盛り上げるに十分以上に描き込まれたグラフィックや荘厳かつ強壮なミュージックにおいても、高い評価を受けるに値するだろう。或いは本筋とは関係が無い部分に超高難度のダンジョン/ボスを仕組んだファンサービスとかも、前作「ソウルブレイダー」のプレイヤーには嬉しいところだろうか……赤い宝石、絶対に揃えられねぇんだよな。(必ず)
 
 そういえば、この間久し振りにラスボスに挑んだら当たり判定を見抜けずにボロ負けした……昔は『ラスボス楽勝!』と感じていたのだが、はて。それ程強い筈は無いのだが……