ふと思ったこと

 ふと、「終末少女幻想アリスマチック」をプレイしつつ「機神飛翔デモンベイン」を思い返していて、浮かんだネタ。
 

 今より少しばかりの未来。時は正に宇宙開発創世期。
 積極的な宇宙開発とまではいかずとも月面への移住計画が本格的に立ち上がり、火星探査も概ね軌道に乗り始めたような頃。
 突如訪れる、外宇宙より現われし異形なる生命群。心弱きものでなくとも、その姿を直視するだけで発狂に至るような怪異なる存在。
 その生命群は地球へ訪れた、ただそれだけだった。だが、『ただそれだけ』の事で、地球を混乱の極致へと至らしめるには十分過ぎた。
 
 各国の首脳は、生命群への対応へ各々国力の許す限界を超えて総力を注ぎ込んだ。
 ヒトとして、何よりもヒトとして、その宇宙の闇黒は決して許せないモノだったから。
 
 そんな悲壮な覚悟の末、人類はある一つの武器を生み出した。
 『意志力・熱量変換方式による指向性熱線砲』
 それは、搭乗者の精神力を以って、既存の兵器を遥かに超える熱量を発する事の出来る新兵器。
 しかし、余りにも強壮にして威容を誇る生命群を倒すには、それを以ってすら狙撃で仕留めるには至らなかった。
 計り知れぬ再生力とそもそもそれ自体膨大な質量が、遠距離からの攻撃を実質的に無効化してしまうが故に。
 
 当然、遠距離攻撃で駄目ならば近づいて直接叩き込むしか方法は無い。
 だが、視界に収めるだけで、或いは近づくだけでヒトの精神を冒すモノへ近づく――――それは、特攻である。
 
 前世紀の悲劇を再び繰り返すが如く、ヒトは己が守るべき者の為に、
 その身を代償として、強壮にして怪異なる生命群へ、最後の攻撃を掛ける。

 
 よ〜するに、宇宙に進出しはじめてこれからだって時に旧支配者が気紛れに来襲。
 人類ピンチになって、各国が総力を挙げて対抗戦線を構築。
 そんな中で、ある一人の鬼才が創り上げた『人の意志力を熱量に変える』特殊兵装。
 多分、核を含む既存のあらゆる兵器を遥かに越える『純粋な熱量』を発する事が出来たけど、遠距離だと力不足。
 仕方が無いので特攻隊を組んで、バンザイアタック。
 さぁ、ど〜なる人類最後の賭け。
 ……といったお話。
 
 細かいところは考えてないけれども、多分主人公は選抜されたばかりの新米とか。
 逆に、実質特攻にも関わらず複数回の攻撃を生き残った歴戦の兵な『邪神の狩人(ホラーハンター)』ってのもいいかもしれん。
 展開としては『新兵器投入によって、一時的に持ち直す人類』→『されども、質・量の双方において上回るCCDの逆襲』→『次第に劣勢となり、絶望的な戦況へ落ち込む人類』→『鬼才再び現る、名前的にはナイなんちゃら』→『鬼才の作戦が見事成功するが……』といった按配。まぁにゃる様は人類の味方の振りをして、罠を仕掛けるのが仕事だしな。(そして、近年における熱血系な作品の傾向としては見事に逆用されて墓穴に嵌る、と。)
 
 ……ラノベかエロゲでこんな設定な作品が出たら、購入即決なんだがなぁ。