「ゲームセンターCX 有野の挑戦状」
ゲームセンターCX 有野の挑戦状 (初回特典:「バンダイナムコゲームス 有野課長名刺」同梱)
ちょっとした空き時間の積み重ねで進んでいける携帯ゲーム機ってのはやはり使い勝手良いなぁ。
・からくり忍者ハグルマン
・からくり忍者ハグルマン3
共にコンティニュー技or残機増幅技を用いた力押しにて根性でクリア。
前者は運に左右され、後者はステージ3の極悪さに幾度と無く泣かされる極悪っぷりだった。
いやはや、せめて「からくり忍者ハグルマン」の方にだけでもステージセレクト技が欲しかったなぁ。
そして感動のエンディングへ。
……えっと、STGに夢中になってスタッフロールが気が付いたら終わってた。
もう少しだったらしいが……攻略サイトを見るに随分と硬いらしいし、はてさて。
さて、漸く総評に移る事が出来る。
とりあえず、本作は80年代の『代表的な』FCソフトから十数本ぐらいの要素を取り上げて、混ぜ合わせて詰め込んだ、
『当時の雰囲気』を味わう作品である。そして同時に、「ゲームセンターCX」を疑似体験する作品とも言える。
故に、そのどちらか一方/或いは双方に何らかの思い入れが無い場合は、単なるミニゲーム集に過ぎず、正直クソゲと断じられても仕方が無いかもしれない。いやまぁ、どの作品も非常に『らしく』作りこんであるので、あの時代や番組を知らない人間でもそれなりに/知っている人間ならばより楽しめる良作と仕上がっている。特に作中において有野少年と交わす会話の節々に感じられる雰囲気に、20代中盤〜30代後半のオッサンゲーマーならば郷愁を感じざるを得ないだろう。あの頃、友達の家でわいわいと様々なゲームで遊んだり、まだ見ぬ未来に思いを馳せた日々。そんなあの世代の共通体験を刺激する、言うなればゲーマー版(特にファミっ子版)「ぼくの夏休み」な作品だと評する事が出来るかもしれない……時々、課長の台詞にイラっとさせられたりもするけれども。
ともあれ、FCのゲームソフトの詰め合わせと考えれば非常にコストパフォーマンスの良い作品だった。
20代中盤以降の野郎には是非ともお勧め出来る一本、まだ未プレイならば年末のお供にいかがだろうか。