思い出の作品達 六十一回 「聖剣伝説2」

聖剣伝説2

聖剣伝説2

 
 
 SQUAREが誇っていたARPGシリーズの第二作目に当たる作品。また、天才プログラマーと名高いナージャ・ジベリが関わった最後の作品としても有名かもしれない。その所為か、芸術的なバグ(ボス撃破時のフリーズなど)で有名だったりする……と思うのは俺だけだろうか。(忘れた頃にやらかすんだよな、あのバグ。)
 少々独創的な操作系統(ダッシュはゲージが溜まらないと使えない、攻撃も同様でゲージが溜まらないと激弱体化)やFF2やロマンシング サ・ガシリーズを髣髴とさせる熟練度システム、操作キャラクタ−/非操作キャラクターの武器や魔法・アイテムを直感的に操作するリングコマンドシステム、メルヘンチックな世界観やそれとは裏腹な劇的な展開(終盤になればなる程に加速してゆく本作の物語構成は、個人的には凄く見事だと思っていたりする)など、ハードをGBからSFCに移した事によって化けた作品としてはサ・ガシリーズ以上の効果があったであろうと思われる作品。次作と比べて操作系に若干の不満が残るものの、主人公やパーティメンバーが固定されている分で物語の奥行きがしっかりと作りこまれている様に感じられる。
 また、以前「聖剣伝説3」を思い返した際に『Children of MANAは別シリーズだ』と書いた事があったが、その心は『2と3の高いゲーム性』を俺がとても評価している故の暴言だったりする。因みに、『2と3の高いゲーム性』としては触っていて楽しい/見ていて飽きない/育てて面白いの三本が綺麗なバランスを高い次元で融合していて、尚且つ主を彩る物語や脇を固める画像・音楽がいい仕事をしている点……辺りだろうか。