ふと思ったこと

 先日、ちと思い立って地元の量販店へ買い物に行ったのだが……最近の子供ってのは相変わらず金遣いは荒いし、後片付けって概念を持っていないし、モノに対する愛着に欠けるのな。
 というのも、俺が買い物を終えて帰ろうとした時にふと出口周辺のゴミ箱が目に入ったんだが、その周辺に随分と何かが散らばっているのが気になって確認してみようと近づいてみた。すると、誰かがトレーディングカードを箱買いでもしたのかカードの外箱と袋がゴミ箱の周りに散らかっており、更には不要と判断したであろうカードが同様に放棄されているのが目に付いた……それも、数十枚という規模で。
 俺が子供の頃も、確かにトレーディングカードを集めるってのは(今となって考えれば随分と無駄遣いに思えるほどに)小遣いの投資先だったのは間違いない。俺と同世代の人間ならばドラゴンボールなりSDガンダム外伝ナイトガンダム物語なり、或いはビックリマンシールなりを数十〜数百枚という規模で収集していた思い出を持っているだろう。だが、俺達の世代では『例えクズカードであったりダブりカードであったとしても、無造作にその場へ捨てて帰る』等という事をしていた人間は居なかった筈……少なくとも俺の記憶の中では金持ちのボンボンも少ない小遣いを遣り繰りしていた奴も、殆どが購入したカードをきっちり保管していたり、或いはカード同士やその他様々な条件との交換の材料に用いたりしていたりしていたと思うのだが……どうだろうか。
 大体にしてトレーディングカードは一枚30円もする訳で、数十枚ともなれば一日の食費に等しい額となることは少し考えれば判る事であって、それを無造作に捨てる子供の金銭感覚ってのはおかしいんじゃなかろうか。俺には無理だ。
 
 まぁ、俺の場合は何でもかんでも捨てられなくて、無駄なモノを溜め込んでいたりする訳だがな。