思い出の作品達 第百五十九回 「テイルズオブエターニア」

テイルズオブ エターニア / テイルズ オブ エターニア プレミアムボックス / テイルズ オブ エターニア PlayStation the Best

テイルズオブ エターニア
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 シリーズ前作である「テイルズオブデスティニー」の人気を受けて、豪華CD-ROM三枚組で発売されたPS後期の大作RPGが一つ。
 有名アーティストとのタイアップによるOPアニメ、豪華声優陣を配した魅力的なキャラクター達、アクション要素を更に増し爽快感抜群の戦闘システム、シリアスな本編シナリオとコミカルな脇道にしては多彩過ぎる数々のサブイベント、剣と魔法の幻想世界に科学技術的な要素を加えた世界設定や異なる複数の文明・勢力による対立関係等シリーズ恒例の世界観など、前二作で培ってきた本シリーズへのイメージを一つに纏め上げた、シリーズ三作目に相応しい集大成的な作品に仕上げられている。
 
 遥か古に遡る上下二つに分かたれた本作の世界成立に関わる出来事に、『極光術』と呼ばれる資質を秘めた者にしか使えない強大な力を宿した者達とその周辺の人々、強いては世界全体が巻き込まれていくという、二つの世界を又に掛けた物語は、よく言えば壮大な冒険活劇悪く言えば酷い中二病な内容となっている。この辺りは割り切って楽しむのが本シリーズの楽しみ方なので、一々突っ込んでいては始まらない。突っ込むけれども。
 前作を超える容量を以って描かれた本作、シナリオ・サブイベント・グラフィック・サウンド・ムービー等の本シリーズを本シリーズ足らしめる要素を更に詰め込めるだけ詰め込み、システム的にも前二作で築き上げたモノを上手く纏め上げた一つの完成形と呼べる形態に至っている。尤も、その分シリーズの欠点である『やり込み要素が膨大化し過ぎ、コンプリートプレイを心掛けるプレイヤー泣かせな仕様になっている』『キャラクター性を前面にやや出し過ぎ、良くも悪くも若干コアなゲーマー向けの作品になっている』『といか中二病悪化』といった部分も助長されており、前作に比べると若干一般ユーザーを牽引する効果は薄れていなくも無い。その分、シリーズファンには概ね好評だったりするんだが。(勿論、批判的な立場をとるユーザーも存在している。)
 また、戦闘システム面においては後のシリーズに引き継がれる様々な発展要素(デフォルメ二頭身→多頭身化・ウィンドウ表示→フェイス・ゲージ表示化・通常攻撃三Hit化・術技ショートカットにて操作キャラを含めた全戦闘参加キャラの技が設定可能化・術の発動制限の緩和)が本作において固まっている。これにより、画面上において広く操作領域を表示する事が可能になったり、コンボがつなげ易くなっており、より迫力のある迅速快適な戦闘を楽しめる仕様へと進化している。
 グラフィック面では2Dドット絵の粋を凝らしたモノとなっており、挿入ムービーだけではなく通常プレイ部分についてもかなり精緻な描画を実現している。PS後期という事もあり、同機種の作品内では屈指の美麗さを誇っており、同年に発売された何処ぞの国民的RPG第七作目はちょっとだけでいいからこの辺りの作りこみを見習って欲しかったと思わなくも無い。いやまぁ、アレがテイルズっぽくなるのもそれはそれで嫌だし、そもそもアレの問題点はグラフィック部に重点がある訳じゃないけどさ。(それこそ、作品構造的に『あのような仕様』にしている訳だから、もう片方の国民的RPG第八作目と同じく狙って作ったら批判が多かったってタイプだな。)
 
 個人的には発売後随分経った後に購入し、駆け足でプレイし抜けた作品なので、細部については然程思い入れが深い訳ではない。
 しかし、ファンタジアやデスティニーと並んで評されるだけの事はある充実した内容に、一定水準以上に楽しめた作品ではあったと思う。
 尤も、下手に攻略サイトと見比べながらプレイしてしまったので、かなり時間が掛かったプレイになってしまった覚えがある。
 プレイし甲斐のある大作ではあるのだが、し甲斐があり過ぎて困るというか。