思い出の作品達 第百八十五回 「スーパードンキーコング」
スーパードンキーコング | |
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きっと、誰もが衝撃を受けた筈だろう。きっと、誰もが感動を覚えた筈だろう。
初登場より一世代を経て、当時最新の技術で蘇った世界一有名なゴリラ。それが本作主人公のドンキーコング(the 3rd)である。
さて、本作は後にNintendo64において「ゴールデンアイ 007」を始めとする優良な作品を多数世に送り出したレア社による任天堂のセカンドパーティとしての初の作品である。当時最新の3Dレンダリング技術を駆使したグラフィックと淀み無く多彩に動き回るアクション性の高さ、そして巧みなステージ構成の妙は流石と言うほか無い出来栄えであり、任天堂初期の看板作品を見事に蘇らせた名作ACTとして今尚高い評価を受けている。
ゲームシステムとしては「スーパーマリオワールド」と同じく、全7エリアに及ぶフィールドマップに設置された各ステージを順繰りクリアしていく構成を採っており、進行状況の記録は各エリアの途中にある「キャンディーコングの小屋」で/エリア間の移動は「ファンキーコング(初代ドンキーコング)の小屋」で行う事が可能となっている。ただし、逆に言えばそれらに到達するまで記録やエリア間移動が出来ない仕様となっており『新しいエリア突入直後は暫くセーブが出来ない』というアクションが苦手な人には厳し目と言えるかもしれない。誰とは言わないが、何処ぞの課長とか。
アクションパートにおいては、『攻撃以外で敵に触れると1ミス』という非ライフ制が基本となっている。ただし、本作ではプレイヤーキャラクターとしてドンキーコングだけではなく新たにディディーコングが加えられており、ドンキーコング単独での操作中にステージ内のDKタルを破壊する事で彼を(ディディーコング単体時はドンキーコングを)同行させる事が出来、同行者がいる状態ならばダメージを受けても即座にミスとはならない、擬似的なライフ制が採用されている。尚、同行時には随時ドンキーとディディーを切り替えることが出来、ステージ攻略においてパワフルで攻撃力が高いドンキーとスピードに優れるディディーを状況に応じて使い分ける事が肝要となっている。
基本的にアクションが苦手で、「スーパーマリオワールド」や「スーパーマリオ64」をコンプリートクリアするまでに1年を掛けていた当時の俺だが、本作も例外ではなく、発売から暫くした後に友人から数ヶ月単位で借りて完全クリアした覚えがあったりする……よくもまぁ、それだけ長らく貸してくれたよなぁ、誰に借りたか忘れたけど。
レア社のゲームに外れ無しと言わしめるクオリティは本作においても例外では無く、上述の通り今尚高い評価を以って受け入れられる名作である事は間違いない。今なら続編を含めてバーチャルコンソールにて廉価で手に入れることが可能なので、アクションゲームに餓えているのならば文句無くお勧め出来る一品であると保障する。