思い出の作品達 七十三回 「ブレスオブファイア2 使命の子」

ブレスオブファイア2使命の子

ブレスオブファイア2使命の子

 
 
 『Face Your Destiny』は流される場面込みで愛すべき名曲。
 一直線に続く橋の上を左右を爆破されながら一人駆け抜けるあのシーンは、狙い過ぎと言われても尚燃える名場面だと思う。
 
 個人的にはSFC時代中期のRPGでは屈指の名作だったのでは無いかと考えていたりする。基本に忠実で王道一直線な作風なだけだが、奇策に頼った作品よりも正攻法をとる作品の方が広く長く愛されると思う訳で。シナリオ面や戦闘面での起承転結がしっかり作られているし、若干単調になりがちな本編を多様なサブゲームなどの要素が程好くメリハリを効かせている。(例えば、パーティ編成/シャーマン合体も好みに合わせて様々な組み合わせを楽しめるし、『共同体』という秘密基地を髣髴とさせる自分達の町を好き勝手にカスタマイズ出来るのも中々に奥が深い。)
 ビジュアル面やサウンド面での表現も中々に凝っているし、前作より引き継いだ独特の世界観や設定も魅力的な本作。ただ一つ難点と言うか文句があるとすれば『時折エンカウント率が異様に高過ぎる点』だろうか。難易度の向上に役立つ部分もあるとは思うのだが、大半が単純にウザいだけの雑魚の連発なので正直萎える部分が有ったり無かったり。
 
 オープニングの思わせ振りな演出は中々に圧倒された。
 ……まぁ、だからといって後々バルバロイとタイマン張るのは厳しいと思うけれども。