思い出の作品達 第百七十一回 「ウルティマVI 偽りの預言者」

ウルティマ6 偽りの予言者

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ウルティマ6 偽りの予言者
ポニーキャニオン 1992-04-03
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おすすめ平均 star
star当時、夏休みをすべて潰してハマッてしまった
starストーンズに導かれて:異文化交流とは難しい
star壮大で緻密な世界観

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 実はウルティマ本編をまともにプレイした事があるのって、これぐらいだったりする。
 一応他の作品も粗筋程度は知ってるし、オンラインも随分前にはやり込んだものだったが。(第3の夜明け〜正邪の大陸ぐらいまで。)
 
 さて、ウルティマオンラインなら地価高騰の時代に家を買うぐらいまでにはやり込んだ俺ではあるが、それ以外の所謂本編・外伝の類には疎かったりする。一応、UO現役プレイ時には作品のバックグラウンドを知るべく色々と調べてまわったのである程度は知っているのだが、実際にプレイしたのは本作ぐらいだったりする程度である。まぁ、多分現役・引退を含めたUOプレイヤーの大半はその程度だろう。
 とまぁ、前作までを一切プレイせずに初めて触れたウルティマがこれ。尤も、FC版二作に比べるとかなりの良移植振りであるとの事であり、今になってプレイするとかなり遊び易い設計が為されており、大半がそうであろう『初めて本シリーズに触れるようなプレイヤー』でも楽しめる様に心配りが垣間見える名作……なのだが、これを当時のSFC市場に投入したのは若干厳しいものがあるんじゃなかろうかと思わなくも無い。何だかんだで続編なので、登場人物の多くや各施設の地理的関係、はたまた本作以前のシナリオ等はある程度既知であるとの前提である事が原作となっているので、予備知識無しでプレイすると何をどうしていいのか判り難いという印象を受けた覚えがある。
 しかしながら、世界中を巡り、様々なイベントをこなしシナリオを進めていけば、その辺りは緩和されるだろうし、終盤の展開やエンディングには考えさせられる部分が大きな物語となっている。まぁ、ベタっちゃベタなラストではあるのだが。
 
 元UOプレイヤーとしては高い評価を与えたい作品なのだが、相対的に評価した際にはまぁまぁの出来といったところだろうか。
 ある程度、前作までの粗筋を知った上でプレイするとそれなりに楽しめる作品ではあるので、一応お勧めではあるかな。