思い出の作品達 四十七回 「ロマンシング サ・ガ3」

ロマンシング サ・ガ3

ロマンシング サ・ガ3




 SFCにて多くの人々に認知され、一部の人々に局地的な大旋風を齎したフリーシナリオRPGの第三作目にあたる本作。
 前作に比べて(戦闘面にて)様々な要素が追加されたり、画面効果がより一層鮮やかになったりとSFC後期のRPGとしては最高峰の作品の一つとしても強ち間違いではあるまい。だが、前作に比べてシナリオ(2の大河的な壮大さと比較し、印象が弱く冒険する意味が不明/各種イベントの削りっぷりが凄まじい)の変化が激しく、批判的な声もちらほら耳にする。逆に世界観を楽しむ・戦闘を楽しむ層からはシリーズ最高傑作との呼び声が高い。
 また、本作ではシリーズを通して担当の伊藤賢治の楽曲も素晴らしいまでの出来栄えを誇っており本作と次作の「サガ・フロンティア」を以ってイトケン絶頂期と評するファンもいるぐらいに本作のBGMは力が入っている。殊、四魔貴族戦/真四魔貴族戦用に準備された専用曲の格好良さはシリーズ戦闘曲の中でも屈指の出来であろう……まぁ、俺はサガフロの『Battle#4』の方が好きだったりもするが。
 難易度としてはシリーズを通しての印象として高めと思いがちだが、(これもシリーズを通しての評価だが)やり込んだ人間からすれば『幾つかの縛りを設けでもしないと楽勝過ぎる』と言われる程に各種要素の使いこなしによって難易度が激変する。尤も、前作(ラピッドクイック)に比べればまだバランス崩壊度合いは緩やかなモノではあるけれども。
 
 一時期はRPGの双璧たるDQFFに匹敵するとまで称された「ロマンシング サ・ガ」シリーズの最終作。
 プレイ当時はやはりと言うか(今から思えば)意外と言うか、ラスボスが倒せなくて悩み抜いた作品だったりする……そう言えば、前作でも同じ事やらかしてたよな、俺……まぁ、最終的には何とかクリアしたけどさ。